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幼馴染みが僕を放してくれない  作者: ユウキ±
第一部
19/229

高田さん本屋

本日も日間11位です!!

皆様の応援、ありがとうございます。

これからも頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします。

火曜日の放課後

 今日は待ちに待った新刊、マジック&ソードの発売日で高田さん都会に行く約束をしていた日だ。


「それじゃあいこっか」


 互いに支度を済ませ、僕らは本屋へ向かう。

 マジック&ソード

 お互いの魔法と剣で戦う異世界物だ。

 話は大まかにいえば、剣と魔法の名門アルス学院に入学した主人公サウルが学院で頂点を目指すお話だ。


 この話ではヒロインは複数いるが、僕はリラという女の子が好きだ。 

 負けず嫌いで努力家……それにめげずに努力する姿が僕は好きだ。


 彼女の方は、剣の面では現学院最強のリックというキャラが好きなようだ。

 

「リック、カッコいいよね」


 正直、リックは格好良すぎる。

 自信満々で、強大な敵を前に一人で立ち向かう回は読んでいる者なら誰だって惚れてしまう。

 本屋に入り、その本を買おうとしたのだが。

 

 一冊しかない……。

 人気だから仕方ないにせよ、これは困った。


「……どうぞ」

「いいよ、帰りに違う本屋で買うから」


 駅前に本屋があるのでそこなら買えるだろう。

 流石にそれでなかったら、落ち込んでしまうが。


「なら、お言葉に甘えて」


 そう言って彼女はレジに向かって会計を済ませる。

「お待たせしました」

「それじゃあ、どうしようか」


 そう言うと、グゥ~っと彼女の方から音が鳴った。

 そんな音、現実で初めて聞いた。

 彼女はかぁ~っと顔が紅く染まっていく。

 

「お腹空いたし、ご飯行かない?」

「そ、そうですね!!」


 フォローできたかわからないが、僕もお腹が空いていたのでご飯を食べに行くことになった。

 まぁ、飯と言えば学生の財布に優しいセイゼリアだ。


 そう思っていたが、運んできた食事の量に驚愕した。

 机一杯に料理が盛られていたのだ。

 僕の頼んだものはピザとパスタのみだ。

 それ以外の料理は彼女が頼んでいた。


「いただきま~す」


 嬉しそうな顔で彼女は両手を合わせると、彼女の細い身体のどこに入っているのかわからないが、次々料理を平らげていく。

 しばらくして、あれだけあった料理が無くなってしまっていた。

 

「ごちそうさまでした!!」


 ご飯を食べ終えると、両手を合わせてそう言った。


「あはは」

「安心してください、私の分は私が払いますから」

 

 僕のご飯はワンコイン程度なのに対し、彼女はその倍はいっていた。


「結構、食べるんだね」

「うぅ~」


 高田さんは恥ずかしそうな顔で下を向いている。


「ひきました?」

「いや、むしろたくさん食べてる方が良いと思うよ」


 正直、女子のダイエットは男子の僕には理解できない。

 可愛く見せたいとか、可愛い服を着たいというのは分からんでもないが食事を抜いたり減らしたりして身体を壊すのは違う気がする。

 

「それじゃあ、行こうか」

「そうですね」


 そう言って会計を済ませ、彼女を駅に駅に送り解散した。  


今回の作品はいかがでしたでしょうか?


 おかしな点があればご指摘いただけると幸いです。


 多数問題があるでしょうが、少しずつ直していきますので皆さん応援よろしくお願いします!!


 よろしければ、ブクマや評価とレビュー?というものをしていただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。

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