侮れない幼馴染と幼馴染妹
日間12位になれました!!
応援してくださっている皆様のおかげです。
頑張っていくので、これからもよろしくお願いします
僕は扉の鍵を閉める。
美優ちゃんには悪いが、僕にとっては心臓に悪いので鍵を掛けさせてもらう。
そうして再び布団に骨をうずめていると、ガチャガチャとドアノブを動かす音がする。
何か恨み言の一つでも言われるかと思ったが、諦めたのか戻っていく。
よかった、どうやら諦めてくれたようだ。
そう思っていると、再び足音が僕の前で止まる。
カチャッと音が鳴ると扉が開かれる。
そんなのありか!?
いいや、もう寝たフリをしよう。
そう思っていると、足音の数に疑問を覚える。
ん?
二人いる?
そう思いながら寝ていると、左右で布の擦れる音がする。
やはり二人いるようだ。
紅羽?
可能性があるのは彼女だけだった。
しかし何故……。
「襲っちゃってもいいからね!!」
「いやいや、流石にそれは……」
静かなので、ひそひそ話が聞こえてくる。
「何言ってんの、既成事実は戦略だよ!! 大丈夫、お姉ちゃんならいけるって!!」
美優ちゃんこそ何言ってんの。
「よ、よし」
よしじゃない、こいつも何乗せられてんだ。
「追い出すぞ」
僕の言葉に起きていることに気が付いたのか、素直に二人は左右のベッドで眠る。
視界が慣れてきたせいか顔が見える。
ドアに近い左側に美優ちゃん、窓の方に近い右側に紅羽だった。
もう突っ込む気もない……もう眠ってしまおう。
襲われてもいいように僕はうつぶせで眠ることにした。
朝起きると、紅羽の顔が目の前にあった。
「おはよう、誠一」
こいつ、わざとやってるだろ。
というか近い。
少し顔を近づけば、唇が触れそうになる程近かった。
「キス、出来そうだね」
僕の思っていることを代弁するかのように彼女はクスッと悪戯っぽく微笑んだ。
そんなことする度胸もないのに。
昨日のでわかった、なんだかんだこいつはこんな発言をするが実際行動に移すことが出来ない。
だが、変に煽るとこいつはやりかねん事は長年連れ添った中なのでわかる。
だから、こういう時はスッと離れるに限るのだ。
「あぁ、おはよう」
そう言っていると美優ちゃんも目が覚めたのか、ゆっくりと起き上がる。
「ふにゅ~、おはよう~」
ふぁ~っと小さな口を手で押さえて、可愛らしく欠伸をする。
そして、背伸びをする。
「ご飯は洋食と和食、どっちがいい?」
「洋食かな」
「は~い、お姉ちゃんもそれでいい?」
「うん、大丈夫だよ」
そう言うと、美優ちゃんはご飯の支度をしに部屋を出ていった。
「お兄ちゃん、今日って何か予定あるの?」
食事を終え、ゆっくりしていると美優ちゃんが聞いてきた。
予定はない。
かえって夜にやっていた深夜アニメを見るくらいだ。
「特に予定はないかな」
「それじゃあ、今日私達と遊びに行かない?」
「いいけど、どこに行くの?」
「ここ!!」
ポチポチとスマホを打ち込み、検索したものを見せてきた。
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