強引な妹
祝、ブクマ100超えました!!
ここまで応援してくださってありがとうございます。
これからも皆様のご期待に添えるように頑張っていきますので、どうかよろしくお願いします!!
「お兄ちゃん」
「ん?」
食事を終え、風呂に入ってから再び美優ちゃんと二人でゲームを続けている。
紅羽はというと、自室で僕の本を読んでいる。
「お姉ちゃんと付き合わないの?」
「ん? どうした急に」
「いや、お姉ちゃんから聞いたんだけど、一度告白したって聞いて」
「あ~、確かに告白したけど……振られた」
「そっか、まだお姉ちゃんのこと好き?」
好きか……もう恋としては終わっていても友達としては好きだ。
あの日、振られたことで彼女への感情は恋愛感情の好きではなく、仲のいい友達として好きになった。
だけど……。
「うん、好きだよ……友達として……」
友人として彼女の事は大事で、こればかりは変わりようのない事実だ。
「ふ~ん……ま、いいけどね……」
そう言って僕らがゲームを続けていくと、ドアが開く。
「そろそろお母さんが寝なさいってさ」
よく見ると、もう午前0時を回っていた。
「さて、終わりますか」
そう言って彼女はログアウトボタンを押して電源を切る。
「お休みお兄ちゃん」
「うん、お休み」
そう言って紅羽にお客さん用の部屋に案内される。
「懐かしいな」
床が畳で机があるシンプルな部屋だ。
昔紅羽の家に泊まった時、いつもここで寝ていたのを思い出した。
そういえば、美優ちゃんは寂しくてよくこっちに来てたっけ。
「それじゃあ、僕は寝るよ」
そう言って僕が中に入ろうとすると、彼女は僕の服の袖を摘まんでいる。
「ねぇ、私の部屋に来ない?」
「……え?」
「あ、変な意味じゃなくて、その……駄目、かな?」
その目は卑怯だ。
上目遣いで恥ずかしそうに言うその姿はとても可愛らしく、僕には殺傷能力が高すぎた。
耐えろ、僕の理性!!
「せっかくだけど、遠慮しとくよ」
そう言うと、彼女は寂しそうな顔をする。
「そっか……うん、なんかごめんね……お休み!!」
彼女は笑ってその場を去っていく。
明らかに無理した笑顔に僕の心が深くえぐられる。
だけど、もう決めたんだ。
彼女を諦めると……なのに……。
あの日、僕は彼女に告白して振られて諦めたはずだったのに……。
片隅にはあの陽だまりのような彼女の笑顔が浮かんでくる。
くそ、なんだよ……。
そう思っていると、ドアが開かれる。
「美優ちゃん?」
扉の方を見ると、美優ちゃんが枕を持って入ってきた。
「一緒に寝てもいい?」
幼い頃ならいざ知らず、兄妹でもない男女が一緒に寝るのは流石に世間的に不味い。
「流石に、それ不味いんじゃない?」
「私は別にいいけど」
美優ちゃんがよくても、僕が不味いよ。
そう思ったが、彼女は僕のベッドに無理やり入ってこようとする。
「こらっ、美優ちゃん」
「へへっ、こうやって寝るの、久しぶりだね」
彼女は僕をぎゅっと抱きしめて離れない。
「離れなさい」
「え~」
「え~じゃありません」
「もしかして、私に緊張してるの?」
うんっとは言えない。
だってそうだろう?
紅羽の二つ下だが、彼女に似て美人だ。
そんな子が布団に入ってきたら、誰だって緊張してしまう。
「可愛いね、お兄ちゃんって……」
なんだ、なんなんだこの子は……。
耳元で囁いてくる彼女はあの時とは違ってとても艶っぽかった。
「からかうんじゃない、ほら自分の部屋に帰りなさい」
「帰らないよ~」
そう言って彼女は成長途中であろう小さな蕾を押し当ててくる。
「怒るよ!?」
「きゃんっ、怖~い」
「わかった、ここにもう一つ布団を敷いてそっちでならここで寝ていいから!!」
彼女はそれでも離れようとはしないのでこういうしかなかった。
「よし、交渉成立!!」
そう言って彼女は部屋を出ていった。
今回の作品はいかがでしたでしょうか?
ちょっと主人公の心情の表現が難しく、もしかしたら意味不明かもしれませんがどうかよろしくお願いします。
妹ちゃんについても、おかしな点があればご指摘いただけると幸いです。
多数問題があるでしょうが、少しずつ直していきますので皆さん応援よろしくお願いします!!
よろしければ、ブクマや評価とレビュー?というものをしていただけると励みになりますので、どうかよろしくお願いします。




