幼馴染みの想い
「思いの丈をぶつけてください!!」
その声と同時に、会場の男性生徒の非難と悲鳴が聞こえてくる。
ここは地獄だろうか?
この状況は僕にとっては最高であり、最悪である。
紅羽が告白した場合、僕には2通りの答えがある。
1.告白を受ける
2.告白を断る
受けたとしても、男子からの非難が起こり、断っても「断るなんて何様だ!!」と言って非難が起こる。
理不尽である。
僕は紅羽を見る。
彼女は僕の方をじっと見つめてくる。
その頬は少し紅く染まっている。
なんだか、彼女はいつもと少し違う気がした。
彼女はいつもなら、僕が見ると目をそらすのに、真っすぐに僕の目を見ていた。
「スゥ~」
彼女は大きく綺麗な瞳を閉じると、深く息を吸うと「よし」っと再び僕を見つめる。
「誠一、聞いてほしいの!!」
そういう紅羽は先程とは違って僕から目をそらす。
「その……」
先程の自信ありの彼女はうって変わり、いつもの彼女に戻っていた。
「あの……」
紅羽はもじもじしながら、言葉を言えずにいる。
「誠一は、私の事どう思ってる?」
そう問いかけてきた。
昔から好きに決まっている。
諦めようとした。
半年前から諦めようにも、彼女の事が頭から離れないのだ。
もう呪縛のように彼女の事が好きなのだから。
「好きだよ、幼いころからずっと」
「!?」
本当の気持ち、これは絶対的に変えようのない事実だ。
もうどうにでもなれ。
「紅羽、もう一度言わせてくれ……好きだよ、紅羽が良ければ付き合ってください」
「……はい!!」
そう言うと、男子の悲鳴と女子の嬉鳴が沸き上がる。
中には「あいつを殺せぇ!!」と物騒な声も聞こえるが、聞こえない事にする。
「誠一」
「うん?」
「その、大好き」
彼女は涙を目に浮かべながら、笑う。
そうして僕らは壇上から降りる。
「成立したカップルはこっちね」
案内役の女子生徒に案内される。
「それでは、最後に並んでもらうので最後にここに集合お願いします」
助かった。
今戻れば、僕は袋のネズミ状態で理不尽にリンチされていただろうから。
「♪♪~」
彼女はご機嫌そうに鼻歌を歌っている。
っというか距離遠くない?
他の生徒はくっつきあい、イチャイチャしているのに対し僕らはいつも登校する時に話す距離より遠かった。
「紅羽、遠くない?」
「そ、そんな事無いよ~」
僕が一歩近づくと、彼女は一歩横にそれる。
「わ、私飲み物買ってくるね!!」
そう言うと、彼女はダッシュで教室を出ていく。
僕は彼女を追いかけるように教室を出ていくのだった。
今回のお話はいかがでしたでしょうか?
続けば続くほど、どう表現したらいいか迷ってしまいます。
今回気持ちの表現が難しく、後日書き直す所存なのでお許しを~!!
これからも応援していただけるように頑張っていきますのでどうかよろしくお願いします。
今回も表現について何かあれば指摘してください。
まだまだ勉強中なので、どんどん意見を取り入れてより良い作品にしていきたいのでどんどん意見をお待ちしてます!!
ブクマや評価もしていただけると励みになりますので、どうかご検討ください。
け、決して5にしてほしいとかは言いませんが、出来れば5がいいななんて……。
まぁ、純粋に評価をしていただけると僕は嬉しいです。
それではまた次回、よろしくお願いします。




