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タマちゃん、別れは突然
月が厳かな儀式のよう天空に浮かび上がった。秩序を形で表現しなさいと言われれば、ボクは満月を描くだろう。黄色い秩序のフォルムだ。
「あぁ、名月や、名月や! 」タマちゃんが言う。
名月は悠久のヒストリーを凝縮したかのように照らしている。さらに、天外の行く末までわきまえたかのように昇っている。
あぁ、名月や、名月や、とタマちゃんとボク。月に向かって歩いていく。アナザースカイまで行くかのように。
「もう、帰らなきゃ」タマちゃんはかぐや姫のように言う。
「どこへ帰る? 」
スリーD? スペースタイム?
それともパラレルワールドまで
「もう、帰らなきゃ」、「もう、帰らなきゃ」と、三回、タマちゃんが言った。
三回言えば、魔法がとける、、、、とけてしまったのだ。涙とともにとけてしまったのだ。ラブストーリーが突然なら、別れも突然、必然、当然だ。そうして、ボクらはそれぞれの家路を急いだのだ。
タマちゃんとの別れは突然? 名月のせい?
タマちゃんが沖縄へいくチョットまえのハナシ。




