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生あるモノへ  作者: 雄すけ
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メロンパン

 ごそごそ起きる。世の中もごそごそしてる。まだ暗いからごそごそしてる。正義も愛も眠ったまんま。

 曇り空、カラスがカァ~カァ~と全角カタカナで鳴いた。きょうはゴミの日だよーー と、仲間に告げるように鳴いていく。

スズメもチューチューと半角カタカナで鳴いていた。ディープなチューがほしいんか。


 やがて、雲が切れてラブリーな青空が広がっていく。これから青年Y.Dは出勤、スーツのボタンを二つはめる。上半身よし、下半身は? ズボンの折目がない! 。命がほんの少し縮まる。1㍉か2㍉。


 青年Y.Dは、駅の売店でメロンパンを買う。今朝の朝食だ。

心が弱っている時、なぜかメロンパンが欲しくなる。なんでメロンパンやね? ってー? 渋かったガキの頃、そうシブガキの頃? (そう、おまん柿ぜよ! 龍馬か! なんぜよ)

 その頃、パンといえばコッペ、リンゴといえばホッペ、おいら田舎っぺ。何のこっちゃ。

憧れはメロンパンとバレエを習っている女の子だった。メロンパンはコッペより格上だ。

それに? なんでバレエ? 都会っ子に憧れていたんだ。初めてメロンパンを食べた時の飽きない香ばしさ、それからズーっと虜になってしまったのよ。青年Y.Dは、電車のなか、そんなことを思っている。

 

 それにハタチの頃、好きになった子がメロンパンを主食がわりにしていた子。メロンパンの香りを常に漂わせていた彼女。それからメロンパンの香りに何となく気分が高揚するようになってしまった。だから、メロンパンは心が弱っている時のテンション高揚剤だ。

青年Y.Dは、尚もそんなことを思いながら会社へ急ぐ。メロンパンを片手に持ってーー 。


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