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生あるモノへ  作者: 雄すけ
70/112

ピカッとドンと

わたる四季のなか

いつの空も怯まない


戦時下、空に向かって

高射砲をぶっ放したのはだ~れ

ズド~ンと乾いた音

皆、のけ反った

それでも空は怯まなかった


ゆらぐ気候のなか

いつの空も怯まない


そんな空のような存在になりたいと

憧れていたキミ


「広島は暑いけぇ、いやじゃ!」と

言ったのはだ~れ?

「長崎はぬっか!」と

言ったのはだ~れ?

皆、消えた、消えちゃった。


そんな暑い夏の日

キノコ雲のまえ空が怯んだ

初めてのこと


怯んでしまった空

神話はピカッとドンと

崩れていった


黒い雨を見たのはだ~れ?

たたずむ黒い影を見たのはだ~れ?

皆、消えた、消えちゃった


もう怯まない

空は怯まない、怯まないのだ


空を怯ませてはならない

ならない、ならないのだ


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