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夏の雲はロックンロール
海、河川の水
光エネルギーに透かされ
さらわれた晴霞どこへ
見上げれば積乱雲もくもくと
夏の雲はポップなロックンロール
裸でまぐわう男女のように
ピカリピカリと刹那の光いく
稲妻を走らせた過ぐる日
リアルタイムの豪雨
次の世紀へたどり着くまでトアに
生きとし生けるもの、その命
空から地へあずけ
地から空へとつないでいく
有史前からの命の循環のメカニズム
大自然の掛け合わせのからくり
文明の大河の左回りのトリック
大いなる流れの果ての氾濫
無音、踊らぬ、右回りにならぬ、鳴らぬ警鐘
ドットアンドダッシュ、ドットアンドダッシュ
上滑りのモールス符号
文明に押し流されていく文化のなれの果て




