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生あるモノへ  作者: 雄すけ
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春雷

空を走る光

ダダだ、ダダだと放射音

昨年の春雷は突然に


僕は右に 君は左

「アッ! 」 「あっ! 」

青い傘 赤い傘 ぶつかり合って

ゆらり、ゆらりとゆれていた


陽炎(かげろう)のなか

キラリ、キラキラ蜘蛛の糸

クロスオーバー 男と女


ツガイの蝶々のように

上になったり下になったり

心と身体をデフォルメしたり

ゆらり、ゆらりとゆれていた


空を走る光

ダダだ、ダダだと放射音

今年の春雷は当然に


窓の蜘蛛さへもういない

部屋の縁取りから消えていく


虫出しどころか 虫さらい

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