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生あるモノへ  作者: 雄すけ
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桜並木

桜並木のなか、母子が歩いてきた。陽は温暖も、風が強い。

野球帽が飛ばされ、私の足もとに。

駆け寄って来る坊主頭、

「お母さんの手を離しちゃダメだよ」


遠い昔のオフレコ話、手と手が離れ、プツンと、母が遠ざかった。

泣くことさへ失った幼いボク。

桜色の女が通る。繁華街の片隅に桜、桜、一気、リアル、秘めやかに咲く。

大人になったボクは母を捜す、捜す、桜色の母を。

捨てた、捨てられたと、戸惑いながら桜、私の肩に。

捨てられ、捨てたと、人生の例えのように桜、母の肩に。

強がる母、哀しいまなじりの母。

それでも、桜、仁義を、正義を、志しを乗せて舞う。


そんなこと、なんもかも、忘れたネ。

車椅子のなか、穏やかな母、自分の夢路のなかで。


桜並木のなか、二組の、母子が歩いていく。

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