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生あるモノへ  作者: 雄すけ
106/112

哀しいほどの青い空

少年の目に

剥ぎ落されていくビルディング

少年の目に

バラよりも紅い血を流した兵士

そして、哀しいほど無機質の青い空


少年の耳に

闇からのマニュアル的な軍靴の音

少年の耳に

兵士の胸を撃ち抜いた紅いバラ弾

そして、哀しいほどメカニカルな青い空


少年は人道回廊をいく

ザポリージャに残した哀しいサダメ

身体丸ごと受けとめて


「何しに来た? 」

「ひまわりの種持って行きなさいよ。」

お婆さんがロシア兵へ言い放ったコトバ


「あんたが死んでここにひまわりが咲くように! 」


少年は貪る

お婆さんからの香ばしいパン


少年は想う

いつか見たひまわり畑の風の香り

そして、哀しいほど澄み渡った青い空


少年の手にしたもの

バックパックとビニール袋と

パスポート


少年の手の甲には

名も知らぬ親戚の電話番号


少年の目

澄み切った青い空のはて

700マイルの途方もない道を越え


独りぼっちの戦いから

少年は、スロバキアへやって来た


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