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いざ!冒険者ライフ!!  作者: ZEN
1章・最初の街へ
5/10

04話

関所部屋を出た2人


「ゼン殿、ジョズ殿の仮証文(かしょうもん)は、門の前で渡されます

王位を捨ててますが、公爵家の顔が広がってますので、ギルドもちゃんと応対してくれますよ」


「ありがたいですね

ですが、平民とゆうか余所者がそんな人の名前が入った証文なんか持ってきたりしたらマズいのでは?」


「それは大丈夫

たまにしてるようだし、知れ渡ってるからね

気に入った方には親しくなろうとするから、食事に誘われますよ、ゼン殿も」


「えっそうなんですか

マナーとか無いんですけど」


「ご安心を

学生の頃、身分を隠して冒険者をやっていて、冒険者は無作法が法のようなものですから

その辺の事は理解もあるし、慣れてます

そのうち、敬語無しを求めてきますね」


「それはそれでなんとも………」


皆んなの元に着いたため、話しは中断し移動を開始する


門の前に着くと衛士の1人が近づいてきて、仮証文(かしょうもん)とギルドへの紹介状を受け取る


10分程移動するとある建物の前で止まった


フィルがやってきて、その建物は宿屋でゼンに泊まるよう促され、宿代もルイセの指示が出ており護衛料から引いてもらうよう告げる

しかし引かれる事はない


そして、今は宿屋の一室にて、ルイセ、フィル、アリアーナ、ゼンの4人がいる


「ゼン様、こちらが盗賊から救っていただいた謝礼です」

と、アリアーナが四角形のトレイをテーブルに置いた


小さいトレイには、高そうな布が置かれ、金貨らしき硬貨が1枚置かれていた


すぐに硬貨に対して

(鑑定

何の硬貨なのかは聞けばいいとして、日本円だといくらだろ?)


「そしてこちらが護衛料です」

再びアリアーナが同じように、トレイをテーブルに置いた


こちらにも同じ硬貨が1枚ある

2枚目にも鑑定をかける


ゼンの前には、同じ内容が書かれたステータスプレートが2枚ある


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


       大金貨 ×1


                ▷

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


(だよね、1(ページ)目に書いてくれてないよね、値段

2P目にあるといいな)


3人の視線がある前で堂々とスワイプできるわけがないゼンは考えたが………


「あっ虫が」

と追い払うように手を振り、スワイプした

上手く追い払う動作に紛れさせ、2枚とも2P目にできた


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


  ×1=約1千万円

  平民の認識度はかなり低い

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞


(わぁおっ!1千万円っ!

王女を救って1千万って高いのか安いのかわからんけど、大金だよねーこれ……)


「これがこの国の金貨ですか?」

(一応知らないフリしとこ)


「いいえゼン様

正確にには大金貨です」


ニコッと笑顔を向けるルイセ

スッと真顔になる


「ですがゼン様には謝罪をしたく」


「謝罪?

えーと、何に対してです?」


「王女とはいえ、(わたくし)が自由にできるお金があまり無いもので

まことに申し訳ありません」


と頭を下げ、ウィルとアリアーナまで頭を下げてきた


「と、とりあえず頭を上げてくださいっ!

安いと思ってませんからっ!

むしろ、高過ぎますって!」


3人は素直に頭上げる


「ウィルさん、仮証文(かしょうもん)とここの代金引いてませんよね?」


「ウィル?

何の話しですか?」


「ルイ様、何もそんなに睨まなくても……ハハ

仮証文(かしょうもん)の発行料

ここ【光の展望亭】の代金を、謝礼から引いて欲しいとゼン殿から言われてました」


「そうゆうことですか

ゼン様、申し訳ありませんがお応えできません

(わたくし)達から、せめての感謝を示すため、出させていただきます

こちらの2名からも何割りか頂いてますよ」


3人は満足気な笑顔を向ける

特にウィルはニヤニヤ顔

(ムカつくわ〜)


「わかりました

ありがとうございます」


「ゼン様

宿の者には言ってありますので、お好きなだけ滞在してください

行きたい場所なども教えてもらえますので」


「何から何までありがとうございます

王都は初めてなので、正直助かります」


「こちらこそありがとうございました」



「はぁ〜〜〜〜

やっと解放されたぁーーーー」


そのまま解散となり3人は帰っていった


ただ、ルイセが帰る間際に

「いつか、是非王城へいらして下さいね」とフラグを置いていった


まだ夕食が食べられる時間だったのだが、いつのまにか寝ていた



翌日


『コンコン』

寝覚めたゼン

太陽を見ると昼過ぎだった


返事をしてドアを開けると見知らぬ恰幅のいいおばちゃんがいた


「お客さん、大丈夫かい?

昨日の夜と朝、食べに来なかったから、様子を見に来たよ」


どうや宿屋の女将さんのようだ

昨日、チェックインする時に見た気がする


「寝落ちと寝過ぎただけなので大丈夫です」


「そうなのかい?

お昼は食べられそうかい?」


「そうですね

いただきます」


「じゃあ準備しておくから、顔でも洗って降りてきな」


去っていったおばちゃんを見ながら、異世界の料理に期待半分、不安半分

作品によっては美味しくも不味くもある

が、いい匂いが漂っていた


顔も洗わず、テーブルの上に置きっぱなしになっていた硬貨をポッケに押し込み降りていった


宿屋のカウンターと併設されている食堂には他の客らしき人は誰もおらず、音で気付いたのか、厨房っぽいとこから出てきた女将さんに案内され、席で待っていると料理がやってきた


「もう時間ギリギリだったから、こっちで勝手に決めさせてもらったよ

はい、オークの煮込みだよ」


「ありがとうございます」


見る嗅ぐ、それだけでお腹がなるし、期待できる

それを一口食べ、無心で完食した


女将さんが戻ってきた

「おや、もう食べちまったのかい!

もっとゆっくり食べな!」


と、背中を叩かれた


「ぶどうジュースで悪いけど」

中ジョッキを置いた


「美味しかったです

すみません、これしか言えなくて…」


再び背中を叩かれる

さっきより強い

「何言ってんだい!

それだけで、充分さね!

今日はこれからどうすんだい?」


「そうですね

今日1日、ゆっくりしようと思います」


「そうかい

まあ昨日は大変だったみたいだから、しっかり休みな

ウィル隊長から一通り頼まれてるから、何かあった時は言いな!」


そこから話しを聞いてみると、ウィルは昔、よくここに泊まってたらしく顔馴染みであった


女将さんと宿屋の主人は夫婦で、人柄は申し分無く安全性も保証できる宿として、ウィルはここに案内したようだ


詳しくは話さなかったようだが、ウィルの話しぶりで、ゼンがウィルの恩人であろうと察したようであった


そのためゼンを気に掛けてくれたようだ

起こしにきたのもそれであった


ここ光の展望亭は、小高いところに建てられているため、夜空をより近くで楽しめる宿として人気のため屋上が解放されているようだ


ついでに料金を聞いたら

「気にするんじゃないよ!」

と、また叩かれる


「あんたから金は受け取らないよう、言われてるのさ!」


(もう忘れよう

払ったつもりでいこう)


夕食の時間に遅れないようにと釘をさされる


女将さんに礼を言い、部屋に戻った


ベットに横になり、自分のステータスプレートをチェックしようと思いつつ、満腹感と満足感でまた寝た


そしてまた夕食の時間ギリギリに起こされ、怒られたのであった


夕食は、オークのソテーとサラダ

お酒も出されたが、飲めないと答えぶどうジュースをもらった


部屋に戻ったゼンは寝ないよう椅子に座りステータスプレートを眺める


が、また寝てしまったようで寒くなり起きた


体感的に夜中の2時3時ぐらい


これだけ眠くなるは生前ではなかった

不思議に思いつつも、浮いたまんまのステータスプレートを見ると


表記が一部分だけ追加されていた


状態:健康(永続)だったのが

状態:健康(永続・魔法の初めての行使とチート能力(オーバースキル)の行使により普通よりも負担が大きく、緊張の糸が切れたのと、眠気として現れたようです

魔法が無い世界から来たのですから、伝えておくべきでした

どうもすみません

明日には戻ってると思いますので、しっかりと寝て下さい)


説明と謝罪が追加されていた


プレートを閉じ、ベットに潜り込んだ

5話目になりました


読んでくれてる方、ありがとうございます(^^)

なかなか話しが進まず、すみません


読み続けてくれるよう、頑張ります

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