最後の願い
俺達は雪山で遭難して寒さを少しでも凌ごうと1つの寝袋を2人で一緒に使い抱き合っている。
俺は相棒に声をかけた。
「オイ! 生きているか?」
「ああ、なんとか」
「お前には悪いけど、転生出きるのなら次は女の子と抱き合いながら死を迎えたいな」
「俺もそう思うよ」
俺達はそれから直ぐ抱き合ったまま凍死した。
暫くして俺達は息を吹き返し目覚める。
そして互いに抱き合っている相棒の顔を見つめあう。
神様は俺達の最後の願いである転生したいという願いを叶えてくれた。
ただし、俺が相棒の身体に相棒が俺の身体に入れ替わる転生だったけど。