表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
望月りや子の妄想日記  作者: こたつの蜜柑
18/31

1月20日 - 甘いモノ -

毎日更新を目標にしていたのに、3週目にて脱落......orz

 卵で調理台を軽く叩く。硝子のボウルの上でそっと半分に割り、右手の方の殻に卵黄を残すようにして、卵白だけを下に落とす。ゆっくりと右手の殻から左手の殻へ、さらに左手の殻から右手の殻へ、それを何回か繰り返して卵黄を移しかえながら、卵黄のまわりの卵白をボウルの中へ落としていく。

 残った卵黄を小さめのココット皿に落とし、同じ作業をもう一度繰り返す。

 ココット皿にラップをし、冷蔵庫へ入れる。後で、贅沢卵かけごはんにするのだ。

 次は、デジタルクッキングスケールに丼を乗せて、スイッチを入れる。何かの折に貰って消化されていないスティックシュガーを、1本1本半分に折り、丼にグラニュー糖の山を作る。

 丼を脇に寄せ、スケールを片づける。これで材料は揃った。

 ハンドミキサーにビーターをセットして、調理台に付近を1枚広げる。その上にボウルをのせ、ハンドミキサーで卵白を泡立てる。最初は低速で、卵白が解れてきたら中速に、少しボリュームが出てきて泡が細かくなってきたら高速、順にスイッチを切り替えていく。全体にもったりしてきたら、3回に分けて砂糖を入れ、その都度毎にハンドミキサーでしっかり混ぜる。

 泡が滑らかになり、艶が出てくる。ハンドミキサーを止め、持ち上げるとツンと角が立った。


 メレンゲの完成だ。


 絞り袋に口金をセットし、メレンゲを入れる。メレンゲで膨らんだ絞り袋を、大き目のグラスに立てて置いておく。

 オーブンを予熱ありで110℃にセットする。

 オーブン皿にクッキングペーパーを敷き、グラスに立てておいた絞り袋の広い口を、メレンゲが出てこないように注意して絞る。くっつかないように注意しながら、クッキングペーパーの上に某RPGのスライムのような形を等間隔に絞り出していく。

 予熱完了の音が聞こえ、急いで隙間を埋める。全部絞り終わったらオーブンに入れ、90分タイマーをセットして、あとは放っておくだけだ。

 焼きあがるまでの間に道具を洗って、お湯を沸かす。

 後々の片づけのことを思うと面倒なので、定番の紅茶のティーバックをマグカップに直接放り込み、お湯を注ぐ。

 リビングの炬燵の上に教科書やノートを広げて勉強をしている気になり始めた頃、甘い香りが部屋の中に広がってきた。気もそぞろになりながら、手を動かしているうちにタイマーが鳴った。

 いそいそとオーブンの扉を開ける。しかし、すぐに触ってしまうと形が崩れてしまうので、調理台にオーブン皿を並べて、また炬燵に戻る。

 甘い香りが充満しているリビングダイニングで30分、そわそわしながらノートに向かう。

 お湯を沸かし直すためにコンロに向かったついでに、オーブン皿のスライムたちから1つ摘まんで口に放り込む。上顎をゆっくり下ろすとサクッと、舌の上でシュワっと、砕けて溶ける。

 ほくほく顔で、菜箸でサラダボウルにスライムの形をしたメレンゲクッキーを回収していく。

 マグカップのティーバックを新しい物に入れ替えて、温め直したお湯を注ぐ。

 それらを炬燵まで運んで、教科書とノートを脇にやり、腰を落ち着ける。

 お茶で口を潤し、メレンゲクッキーを堪能する。


 至福の時間である。


××× ××× ×××


 ぬぅ、やりたい。でも、今やったら絶対に母に怒られる。

 早くテスト期間なんて終わればいい。あと受験も。

残りも、ちょこちょこ上げていく予定です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ