久下宮斗=こんなの である
沢山の方が読んでくださっていたので、頑張って書きました!
皆様応援ありがとうございます!
「・・・はぁぁぁ。」
次の日。
また、先生に呼び出された。
いや、別に呼べ出されるのは問題ないんだよ?
だが、一つ言わさせて頂こう。
何か用事がある度に、授業終わりに「音田、後で職員室に来るように」とか言うの勘弁してくれないかな!
「また皇子、なんかやらかしたらしいぜ」とか、クラスの人に言われてるから!
何もしてねえよおおお!!
そもそも「また」ってなんだよ!
1回も悪いことしてねぇよ!
だが、俺は先生に愚痴は言わない。
なんて素晴らしい良心的な生徒なのでしょう!
「せんせー、来ましたよー。なんすかー?」
「おお、来たか。あのだな、」
「はい」
「どうせお前の事だから作文描き直し、間違えた書き直ししてないんだろうな、と思って。」
「まさか、1話越したのに、まだ会話上での漢字変換くだりが続いているだと!?」
「1話?一日じゃなくてか?」
「あながち間違えではないんだなこれが」
「?まあ、いい。で、書き直したか?」
俺は、腕を組み、ドヤ顔で堂々と言う。
「書いてない!流石だろう!」
「予想通りだな。」
「予想通りな男ですいませんね。」
「貴様、男だったのか!?予想外だった・・・!!」
「そこは予想外だったの!?」
何ともノリのいい教師である。
「それで、呼び出した理由だが、皇子がしっかりと書けるように、他の書き直しをくらった生徒1人とOKをもらった生徒1人と一緒に作文を書いてもらおうと思ってな」
俺と同レベルのバカがいるなんて!
そいつも相当バカだな笑
「書き直しをくらった生徒はここに呼んでるんだが、まだ来てないな・・・っと丁度来たな。」
先生は立ち上がると手を振った。
「おーい、久下こっちだー!」
と、呼ばれて来たのは。
「我が名は久下宮斗!!蒼魔族随一の天才にして、ラノベを愛する男ッ!」
少し身長の高めなメガネ系男子が、どこかで聞いたことのある台詞と共に入ってきた。
ことあることか、なんと手を顔に当てるというところまで再現してる。
前言撤回だ!
俺がこんな奴と同レベルだと!?
「久下、ここは職員室だ」
「いやー、すいませーん。今とあるラノベにハマってましてー。好きなキャラの真似をー。」
変わり身はやっ!?
「まあいい、」
いや、よくねぇだろ・・・。
「2人で放課後、図書室へ行ってこい。図書室には桜峰がいる。その3人で作文を書いてくるんだ。」
桜峰!?あの総合点ダントツトップのか!?
あの副会長のか!?
「分かったか?」
「「うーす」」
そんで、廊下にて
「あ、おれ音田皇子って名前。久下宮斗だっけ?よろしくー。」
何の敬意も入っていない社交辞令の挨拶をすると、久下宮斗とかいう奴は、「・・・よろしく」という声と共に、手を差し出してきた。
握手か?
とりあえず、俺が奴の手を握るとーーーーーーー
「って痛ぁぁぁぁあ!?」
なんか、凄い強い力で握り返してきたんですけど!?
「あ痛いってぇぇえ!?痛いって!!」
手を振り回して抵抗すると、奴はスルッと手を離した。
「なにすんだよ!?」
「マンガでよくある、『こいつ、強い・・・!?』ってのをやりたかった。」
「何故それを今した俺にした!?しかもそれは、手の筋肉のつき方とか、気迫とかで察知するものであって物理的な強さでなるもんじゃねえよ!?それ、ただ喧嘩売ってるだけだから!」
「なん、だと・・・!?」
「マンガでよくある、とか言ってんのに全く理解してないのかよ!?てか、悶絶の仕方が完全にマンガ風に作ってるだろ!」
「お褒めの言葉、ありがとう(´▽`)」
「褒めてねえよ!?」
まじで何なんだこいつは!?
こいつと一緒に作文を、書かないといけないんだなんて、キツすぎだろ!?
「こうじ、今こうじが、思ったことを言ってみましょうか?蒼魔族は知力が高いのです。」
「いや、お前明らかに低いだろ・・・。」
ん?いや、待てよ、あの作文を仮にも貰ってるってことは・・・?
「え、お前、まさか、賢い、のか・・・!?」
「数学はこの前1位だったぞ。」
「なん、だと・・・!?」
「まじか!?こんなのが!?こんなのが!?」
「こんなの(´;ω;`)」
こんな奴でも1番になれるなんて、世界は広いんだなぁ。
もしかすると、俺の作文は正解だったのかもしれない。こんなのが1番になれるなら誰でもなれるだろう!
これが、俺と久下宮斗との出会いだった。
なんと、最悪な出会いなんだ・・・。
出来るなら記憶から抹消したい出来事である。
#抹消希望
#共感する人RT
皆様、ごきげんよう。中辺流音です。
今回は新たにこんなのが登場しました!
こんなのは、こんな感じのキャラです。
先生ですが、まだ名前だしてないですね笑
もう、ここまでくると最後まで隠したくなってきた・・・。
以下謝辞
読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!
私には見ることは出来ませんが、皆様の小さな笑いが私をとても救ってくださいます。
感想をくれた方、本当にありがとうございます!おもしろいの一言がとても嬉しかったです!
これからも書き続けていきますので、是非よろしくお願いしますm(_ _)m