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【9】
店内は喧騒に包まれていた。
マコトは、必死に何かを売り込んでいる女の子に声を掛けた。
「やぁ、パルム」
「ああっ!マコトさんっ!?タケさんも」
ユウゴにも気付いたが、他の客の手前、目礼だけだった。
店員は全て《やっぱり猫好き同盟》のギルドメンバーだ。
このギルドにいるものならユウゴの事情も知っている。
「みなさん生きていましたか……。良かったぁ」
「ああ、なんとかな…。会ったのは"直後"以来だな…」
「ええ……。本当にあの時は……」
当時を思い出したのか、表情が少し翳った。
「ところで、潮さんはいるかな?」
「はい、上に」
「ちょっと呼んでくれるかい?」
「…今は商談中でして」
「……商談?!それは珍しい…」




