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【33】

「んあぁぁぁ…。あぁ気持ちいい風…」


サラ・アレキサンドロ・スローンは夜風を浴びながら存分に背伸びした。

重要だった行程を無事に終え、安堵感が胸に広がる。

気を緩めると月明かりと星空に吸い込まれてしまいそうだ。


十人いる聖天騎士団の騎士団長補佐、兼、次期団長候補。

その末席である第十聖天に任命されてからの初任務。


騎士団発足以来、初の女性聖天。

女の武器を使っただの、"コネ"を使っただの、

内情を知らない輩からの陰口は後を絶たなかったが、耐え忍んできた。

いつか私自身の力を見せつけてやる、と。


そして、ついに待ちに待った任務がきた。

絶好の機会だった。

失敗は許されなかったし

何よりも、サラを推薦してくれた騎士団長の期待に応えたかった。


任務概要は、ウェルネ=デザイアに大量にいる"ウロ"の連行。

騎士団本部へと連れて行き、その後、適正に合わせて各所へ派遣する。

今や"ウロ"は、聖天騎士団にとって貴重な財源となっている。

"ウロ"に世話を焼いている者達がいるかも知れない、との情報があり

警戒はしていたが、実際には、一人の反抗にあっただけだと報告を受けた。

詳しい話を聞く為に一緒に連行しているとも。

その話を聞いたとき、念のためその場にいた団員に話を聞いた。


「その女性…大丈夫なんでしょうね?」


「はい。特に抵抗はしませんでしたので… 」


任務は概ね成功と言えた。

一番、ネックだったのは"ウロ"を街から連れ出すことだった。

これさえ終われば後は来た道を馬車に揺られるだけだ。

どこから漏れ出てるのか、ときたま襲ってくるモンスターも障害には値しない。


一ヶ月程前から"ウロ"の発生スピードが急激に増している。

通常ならば年間で一人、多くて二人だったのが、

毎日数人というとんでもないペースになっている。

《覚醒者》の出現と時期を同じくしているが、

関連性は今のところ掴めていない。


《覚醒者》。聖天騎士団としては対応に苦慮している。

前・第十聖天は《覚醒者》によって殺された。

その時《覚醒者》によって殺された騎士団員の数はおよそ三百。


生き残った者の話によると………。



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