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13/62

【13】

『―そこは湖のほとりでもあり、山の麓でもある。

そこはいつも晴天。夜は決して訪れない。

そこは燃えている。燃えて景色が歪んでいる。頂上も視認出来ないほどに。

そこは竜の寝床。《焔竜ロージンバッハ》の巣―



《焔の剣ヶ峰》

ランク:?

編成限界リミット:???

難易度:???

作者:???????


挑戦しますか?』



ゲーム時代の名残からか、ダンジョンの近くに来ると、このようなテロップが頭の中に流れる。


「やっと見つけたぞ!プレイヤーが創ったダンジョンだ!」


「…なんでわかるのさ?」


興奮しているリーダーを横目に、パーティの紅一点が疑問を口にする。


「作者の欄があっただろ?」


「ええ、あったわね」


「運営が創った、つまりゲームに内包されたダンジョンには作者欄は無いんだ」


「へぇ」


「ゲーム時代には役に立たなかった小ネタだが、こちらでは値千金の情報だ」


「フーン。ってことはレアアイテムがわんさかある訳ね」


紅一点は舌舐めずりしている。


「ああ、間違いない!」


五人は山を見上げる。


「し、しかし凄まじいダンジョンですね…」


「…ああ。こんなダンジョン、よく創ったもんだ」


「ホントね。どうせゲームばっかやってたニートでしょうよ」


「この状況では、バカに出来る要素ではないけどな」


「…」


「フン。まったく腹立たしい…」


「おい、お前ら。さっさと行くぞ」


「……へいへい」


中腹にあるのダンジョン入口を目指す。




それは突然鳴り響いた。


『ケイコク!ケイコク!』


「っ!!?」


それぞれ即座に臨戦態勢をとる。


『ケイコク!ケイコク!ココハキケン!ヒキカエシテクダサイ!』

『ケイコク!ケイコク!ココハキケン!ヒキカエシテクダサイ!』


辺りを見回すが誰もいない。


「……こ、これは」


「……おそらく。ただのギミックだ」


「でしょうね…」


「…なにそれ?」


「ある地点を通過すると、イベントが発生するようプログラムされているんだ」


「イベント…?これがそうなの?」


「ああ。セリフを流すだけのイベントだ」


「へぇ。くだらないイベントね…」


「…」


「おい、進むぞ!隊列キープだ!」


「…りょーかい」



『ケイコク!ケイコク!ココハキケン!ヒキカエシテクダサイ』

『ケイコク!ケイコク!ココハキケン!ヒキカエシテクダサイ』

『ケイコク!ケイコク!ココハキケン!ヒキカエシテクダサイ』

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