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【1】
「だからあれだけ警告したのに」
「わ、悪かった。俺達が悪かっ……」
「……別に謝らなくてもいい」
「ゆ、許してくれるのか?!」
「……それは無理だよ」
「そ、そこを頼む。同じプレイヤーだろ……」
「…から……ないか……」
「…え?な、なんだって?」
「だから言ったじゃないかって言ったんだよっ!」
「あひぃっ……」
突然の怒声にびくっとした。
「入口で五回、道中で三回。オレ達は警告だけで済まそうとした。……それを無視したのは君達だ」
「だ、だから悪かったと思って……」
「シャル…もうやめろ」
横にいた男が口を開いた。
「言っただろ。会話をするな。情が移る」
「あ、ああ。そうだね…」
「お前達。悪いがそういうことだ。…何度も警告はした。もう諦めろ」
「た、た、た、助けてくれよぉぉぉぉ」
「"あいつらみたい"になりたくないんだよぉぉぉぉ」
「……すまない」
「シャル…もういい。一思いにやれ」
「い、いやだぁぁぁっ!!」
腕を突き出し魔法を唱えた。
「《斬首頭の審判》」
「ま、待ってく…ベェェっっ…」
斬首頭を使役し放った魔法は、侵入者全員の首を即座に刈り取る。
しばらくすると残された胴体は霧散した。
「……」
「シャル。いつも嫌な役を押し付けてスマンな」
「…ホントきついね。一体いつまでこんな生活が続くんだろう……」




