#11クエストを受けよう?
中様がモグモグした。
朝食を食べ終わると、棒術のスキルカード二枚をシャルに渡した。
「これ持って、心の中で使うって念じてみて。」
「なんですか、このカード?」
「いいから、早く。」
「分かりました。」
カードが光となって、シャルに入った。
ダメ元で鑑定してみる。
「鑑定」
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シャルル・アルテミスLV11
HP100/100
MP30/30
攻撃力50
防御力40
知力30
ラック30
スキル
剣術初級、棒術初級+2
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あれ、前は鑑定でここまで詳しく見れなかったのになんでだ。
試しにまだご飯をのんびりと食べている受付嬢を鑑定してみる。
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キーナハLV5
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やっぱりこっちは名前とレベルしか見えない。二人の違いはマップの色ぐらいしかないな。シャルが青点で、キーナハが白点だ。つまり、青点を表す人のステータスをみれるわけか。
「シャル、どうだ何か変わったことがあるか?」
俺は聞いた。
「そうですね〜。心なしか剣を今までより上手く使える気がします。あのカードなんだったんですか?」
「アレはスキルカードって言って、使うとスキルを覚えられるんだ。」
「面白いものもあるんですね。」
しかし、棒術の効果は剣の扱いにも作用されるのか。面白いな。
「よし、早速ギルドに行ってみるか。受付嬢さんも行きますよね?」
やっと食べ終わったキーナハに聞いてみる。
「私ですか。いててて、しまった。今食べたご飯に毒が盛られていたらしい。これは仕事を休まなけゃいけない。残念だ、本当に残念だ。」
「何言ってんだい、馬鹿やってないで早く行きな。あんた、このバカも一緒につれてってくれ。」
仮病を使おうとしているキーナハをおばちゃんから渡された。
それから、俺たちはギルドに行きギルドにキーナハを預けた。
途中キーナハが働きたくないです〜とか、誘拐だーとかほざいていたのは無視した。
受付に座ったキーナハから銅でできているギルドカードを受け取る。
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ナカヤマ・レン
Fランク
討伐ポイント50
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「あっ、なくしたら作り直しになるから、気をつけてくださいね。(私、働きたくないし。)」
ギルドカードももらったことだし、クエストを受けにいく。
依頼の掲示板には一面に新しく出されたクエストが貼っており、それを見るために冒険者も大勢いた。俺はその中に潜り込み、目当てのものを持って出てきた。
「どんな依頼を持ってきたのですか?」
「これだ。」
シャルにクエストの紙を見せる。
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バッファローの肉の納品
内容:バッファローからドロップした肉を五つ持ってくること。
期限:今日まで
推奨ランク:D
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「えーとですね。レンさん、今私たちにランクはFランクです。ここになんて書いてあるかわかりますか?」
シャルが推奨ランクの所を指差す。
「推奨ランクはDだな。」
「だから無理です。」
「いやできる。」
「ですk・・・etc
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「シャルが快く了解をしてくれたのでやってきました。バッファローの棲むラマサ草原。イェーイ。」
「イェーイ、じゃないですよ。あれのどこらへんが快くなんですか。嫌がる私を無理やり連れてきましたよね。」
「バッファローはどこかなー。」
「無視ですか。都合の悪いことだけ無視ですか。」
早速、マップで見つけた、川で休んでいる1匹目の所まで行き、バッファローを鑑定してみる。
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バッファローLV10
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バッファローは体長が2メートルほどあり、ツノも大きい。
俺はスキルカードを使って覚えたものを試しに撃ってみる。
手をバッファローに向けて、
「ファイヤーボール」
と唱えた。
バスケットボールサイズの火の玉が飛んでいき、バッファローに当たった。
バッファローに当たったもの、
「ブモォォォ!!」
バッファローが怒りました。
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バッファローLV10(憤怒)
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皆さん知ってました?明日はバレンタインデーというらしいですよ。羨ましいです。