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魔法の使えない魔法使い  作者: 只野 凡


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8 協力


「驚かせてしまったかな。」


「本当になにもするつもりはなかったんだ。誤解を与えたのなら謝罪しよう。悪かったね。だが、私に構ってくれるのは嬉しいが、大事なお仲間のほうはもういいのかい??」


笑顔を崩さず私は続ける。


「見たところ、リン。君と私には大事な共通点があるね。それを見て少し嬉しくなってしまったんだ。」


魔力を操作して、人差し指の上に魔力で花の形を作り出し、リンに質問する。


「これ、見えてるよね。」


リンは、深紅の瞳でそれを視て頷く。


そのまま続ける。


「私は長らく同胞に会っていなくてね。ついでに言うとそもそも人とも会っていなかったんだが、少々舞い上がってしまった。もう余計な事はしないから、彼、エイル君だっけ、治療を続けてあげるといい。」


そういって端に寄せられた椅子に座って尊大に足を組んだ。


…敵意はないことの証明はできただろうか。今も心臓は警鐘が鳴り響き、静かになることはないが、笑顔決して崩さない。


そうやっていると彼らは納得していなさそうな顔だが、武器を下ろし、ひとまず仲間のほうへ向かった。



「…信じられると思うか?」

ガルンが声を潜めて仲間に問いかける。


「少なくとも親切心で招いてくれてるわ。」

イースが答える。


「…警戒は必須。だけどもう瞳は使えない…。限界…。」

3人はエイルの周りに集まり声を潜めて会話する。リンの瞳は赤から青へ戻りつつある。


「…それないとエイルのこと見てやれねぇよな?」


「…少し休めば大丈夫。エイルも今は落ち着いてる。多分」

ガルンに心配されるが、瞳を抑え、数度まばたきをしながらリンは答えた。


イースが提案する。

「…彼女に頼んでみるのはどう?リンに無理させるよりいいんじゃない?…魔女だし…ずっとあの瞳使って私たちのこと見張ってる。もうこの際頼ってみるのも手じゃないかしら。」


ガルンが驚いた顔をして話す。

「でもよイース、正直アイツが何考えてるか分かったもんじゃないぞ?」


「……瞳を使えるなら頼ってもいいかもしれない…。」


「おい…、リン、アイツ。たぶんお前のこと見てからあぁなったぞ。本当に大丈夫か?」


「…怖いけど…悪意は感じなかった…寧ろ…楽しそう…?」


イースが決まったとばかりに声を上げる。

「じゃあ多数決で決定ね。ガイル。お願いしてきて。」


「おい!俺かよ!やっぱり危険だって疑ってんじゃねぇか!」


「…警戒は大事。でも多分大丈夫。その気になればどうせ私たちなんて一瞬…。だけど生きてるから。殺す気はない。」


「…まぁそうだろうけどよ…。」


 私から離れた3人は何やら楽しそうに話をしてる。倒れた彼の方はいいのだろうか。私の方をチラチラと見て何やら悩んでいる様子だ。


「…私に用かな?」


できるだけ優しく声をかける。…敵対する気のないことを分かってくれただろうか。


慌てたように顔を背けた3人が沈黙し、数秒後、先ほどとは違いきれいな青い目をしたリンが話しかけてきた。


「…手を、貸してほしい。」


協力の申し出に安堵する。


敵対は避けられたようだ。


ここで手を貸せば恐らく友好的な関係を再度築けるはず。


しかし、重大な問題点として、彼女らは魔女に協力を依頼している。


当然。魔法関連になるとは思うのだが、私にはとても解決できるとは思えない。


…困った。非常に協力したいが、ニセモノの私にはそんな力はない。だが断ればまた険悪に…。


…。


「もちろん構わないよ、私に任せてくれ!」


…やってしまった。




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― 新着の感想 ―
急に会話量が増えて、今誰目線で、誰がしゃべってるのかがわかりづらいと思いますね。ごちゃごちゃしてるというか....素人発言ですみません
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