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上司から聞かされたお話

作者: がお

私の上司がまだ学生だった頃、大学の友人たちと旅行に出掛けた。その帰り道に起こった話です。



上司を合わせた男3人で日帰り旅行に出掛けた帰り道、高速道路を使おうとしたが、渋滞が凄いとのラジオの放送を聞き、少し遠回りではあるが山道を通り帰路に着くことにした。



運転は上司、隣にBさん、後部座席にCさんが座っていた。



以前にも通ったことのある山道を通る為、街頭が少ない道だが、さほど緊張もせずに通っていたのである。しかしながら、ほとんど対向車も来ない。まぁ山道ならありがちな話だ。



山の後半に差し掛かり、もう少し走れば恐らく渋滞が解消されているであろう場所から高速道路に乗れると思っていた。




ふっと先に看板が立っているのが目に入った。



『この先工事中。迂回ルートあり←』



と書いてあり、道の真ん中に置かれている。


上司「あれ?工事中だって。こんな山道なのに…」

B「だよな。こんなところで何を工事するんだろ?」

C「土砂崩れとかの工事かもな。迂回ルートも出てるからしょーがねーさ。」


他に道も無いため、仕方なく上司たちは看板に出ていたように向かって左の道?を進むことにした。果たしてこれが道なのか良く分からないが…。



迂回ルートを進む事10分。




B「結構進んでるのに全然右に行かないな。」

C「行く道間違えたんじゃねーの?」

上司「そんな事はないよ。一本道だったんだからさ。」



そんなやり取りをしてから更に10分が過ぎた。


段々と道幅が狭くなってきた。しかしまだ右方向への道は現れない。


そして車一台も通れるか微妙なスペースにまでなった為上司は一旦車を止めようと思い、速度を落とした。


上司「あれ?変だな~。ちょっと車を降りて先を見てくるよ。」




そうすると後部座席に座っていたCが焦った様子で大声を出した。


C「外に出るな。すぐに引き返せ!!」



上司「え?何があったの?」と言いながら車のライトをハイビームに変えた。



そのとたん見えたのは辺り一面がお墓。



B「おい、これ、どーなってる!?」


上司はヤバイと思い、すぐに車をバックギヤに入れてアクセルを踏んだ。

車が後ろ向きに動き出す。


B「何がどーなってるんだよ!?」


混乱した様子でBが話し掛けてくるが答えてる余裕が無かった。



5分後すぐにあの迂回ルートと掛かれた看板の場所に戻ってきた。

しかし、あの迂回ルートの看板は最初から無かったかの様に無くなっていた。


C「おい、ここまで来るのに20分位は走ってたよな。なのに何故帰りがこんなに早く帰ってくるんだよ?オレたちはどこを走っていたんだ。」



幸いにもこの後は皆無事であり何事も起きなかった。



誰かが呼んだのか、果たして呼ばれたのか真相は不明である

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