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第86話 ロシジアの悩み

一話だけ書いてみました。

『どうにかならんのか・・・』

ロシジア国王、ロンガス=フォン=ロイズは、玉座に座ったままため息をついた。その姿を、呆れたように眺める2人・・・

皇太子のローマン=フォン=セスナと、王女のローマン=フォン=リシューの姿があった。


『ですから、彼らを養っていくだけの国力は我が国にはありません。帰ってもらうしかないのです』

セスナ(皇太子)は何度目かわからない、同じ言葉を繰り返していた。


『そうはいってもなあ・・・』

煮え切らないロイズ(国王)であった。


(このままではいけない・・・魔物がいなくなって飢餓が来る)

リシュー(王女)は確信していた。元々、大陸南部は魔物の発生が少なかった。それでも、討伐した魔物は民の食料になっていたのである。その魔物は最近では珍しくなり、発見したという報告もほとんどないくらいに少なくなっていたのである。結果、万一のために備蓄していた食料を放出し続けることで何とか危機を回避していたのであった。


『このままでは、旧ロンジン王国と共倒れです。南西の荒野を彼らに与え、開拓させるしかありません』

この大陸には、南西部荒野が広がっていた。過去、何回か開拓を試みたのだが、土地が痩せているためか、作物は実を付けることがなかったため、放置されていたのである。リシュー(王女)は、この荒野をロンジンから来た人たちに与え、自治権を渡すと言って隔離することを提案したのであった。


『あそこは、麦が実を付けない土地・・・住めないだろう・・・』

ロイズ(国王)は力なく言った。彼も、今のままでは共倒れであることは理解していたのである。


『麦の生産にこだわるから無理なのです。アンクス王国の僻地で作られているじゃがいもを彼らに作らせましょう。草は生えるのです。何とかなるでしょう・・・』

リシュー(王女)はローマンに行ったとき、”じゃがいも”というアンクス王国で作られている作物を知ったのであった。聞くところでは、痩せた土地でも育つらしい。魔物との戦の中、アンクス王国は、食料確保のため、街にあった空き地にこれを作らせ、食料を確認していた話を聞いていたのである。


『牛を少し与え、酪農と併用で開拓させては・・・』

リシュー(王女)の話を黙って聞いていたセスナ(皇太子)が話始めた。その時、


『うっ・・・!』

玉座に座っていたロイズ(国王)が心臓を押さえながら苦しみだした。


『父上!』

『お父様!』

セスナ(皇太子)リシュー(王女)が慌てて近寄る。セスナ(皇太子)が人を呼び、急いで寝室に移動させた。


・・・


ロイズ(国王)は駆け付けた医師により、一命は取り留めたものの、意識不明の状態になってしまっていた。


『こんな時に・・・』

セスナ(皇太子)は呟いた。皇太子の代わりはいない。彼が何とかするしかなくなったのである。


『お兄様。やるしかありません』

リシュー(王女)が荒野の開拓実行を迫ったのである。


・・・


数日後、セスナ(皇太子)リシュー(王女)を伴い、旧ロシジア王国関係者を城に呼び出した。


『今日は呼び出してすまない。』

セスナ(皇太子)はそう言って、旧ロンジン王国関係者を睨んだ。


『ご存知のとおり、父である陛下は意識不明の状態で、政務は行えない。よって、皇太子である私が職務を代行することにした』

旧ロンジン王国関係者からは、セスナ(皇太子)の言葉に異論を唱えるものはいない。


『以前から、父上とも話していたのだが、旧ロンジン王国には我が国の南西部にある森の先の土地を与えることにした。自治権を与える故、ロシジア王国の復興のつもりで励まれよ』

セスナ(皇太子)はそう言うと、逃げるように部屋から出て行った。


『皇太子殿下!我々に死ねいうのか!』

旧ロシジア王国の王弟と名乗る男が叫んだ。


彼らの周囲は、あらかじめ用意していておいた兵士達で取り囲んである。

『ロシジア王国は、皆さまを支援するため、アンクス王国からジャガイモを入手しました。痩せた土地でも育つそうです。これを、荷車に20台確保しました。荷車を引く牛共々、贈呈します・・・ただちに出発しなさい』

リシュー(王女)の言葉が終わるや否や、兵士達は有無を言わさず、旧ロンジン王国関係者を城の外に用意した馬車に詰め込んだ。そして、20台のシャガイモを積んだ荷車と共に大陸南西部の荒野に送ったのである。彼らの配下も者たちや旧ロンジン王国からやって来ていた元農民・・・いまや浮浪者同然の彼らも、荒野に送られていったのである。


(このジャガイモは、我が国内でもつくることにましょう・・・)

旧ロンジン王国関係者を追い出した跡地を見ながら、リシュー(王女)が呟いた。

この先書くかは未定です。

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