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第83話 空馬車回収

予想より、読んでいただいた方が多かったので、もう1話(短いですが・・・)書かせていただきました。

(まずは現状把握からだ)

阿久津 翔大・・・いや現在は、N6276GPの担当神である阿久津は、各国を見て回ることにした。


・・・


(やはり、自分が作った国から・・・)

アンクスペイの王宮に入った阿久津は、全てが懐かしいこの建物を見ながら進んでいた。

(波高にからくりは解かれてしまったからな・・・あの空間はどうしようか・・・)

そして、この世界の人が入れないように細工した暖炉の先にある小部屋に入り、部屋の奥においていた椅子を引っ張りだして座る。座らなくても疲れることのない体ではあるのだが・・・。


(ここには地図と最後にCessna172をボンネヒルの洞窟に持っていったアイテムボックスを初期化して置いておいた・・・そうか。波高が持ち出したのを忘れていた)

机の上に置いてあったものが無くなっている理由を思い出した阿久津は苦笑いした。ICレコーダーは、波高から聞いていたのでちゃんと覚えていたのだが・・・。


(せっかくなので、今の王でも見てくるか・・・)

国王の執務室を覗き込むと、そこには書類に目を通しているアンクス=フォン=ミクス(今のアンクス国王)がいた。


「はあ・・・我が先祖のものであるはずの空馬車が・・・どうにか手に入れたいのお・・・」

国王は深くため息をついた。どうやら、表紙だけ見て、まだ中を読んでいないようである。


(まったくしょうもない・・・一体何を読んでいるんだ?)

阿久津はアンクス王の見ている書類を覗き込んだ。



=討伐基地の発見に関して=

 討伐基地は、我が国の南部、ラック湖の南に存在していることを確認した。内部に入るには、からくりを解除する必要があり、その方法はローマンの宰相補佐であるロックしか知らない。但し、ロックと面識のあるジルダは、内部に入っていることから、その方法を習得しているものと推測される。内部は、魔物封印作戦当時から変わっていないとのことだったが、何故か、瘴気封印装置が無くなっていたとのこと。原因は不明。内部の格納庫には、空馬車が1台存在していることを確認。但し、ジルダを含め、誰も使い方を知らないため、そのままにしてある。格納庫から地上に移動させる方法もジルダは覚えていないとのこと。よって、空馬車を移動させることは出来ない。



阿久津が読み終わるとほぼ同じタイミングで、国王が立ち上がった

「ビスマルクを呼べ!!」

紅葉した顔が見える。空馬車発見の報告に、我を忘れているようである。


(マズイな・・・この世界にCessna172を扱えるとは思えない)

阿久津はその場から消えた。


・・・


(懐かしのCessna172!)

阿久津は、討伐基地に置いてある、Cessna172の前に来ていた。機体番号こそ入れてないが、まぎれもなく、アメリカでライセンス取得のため乗った機体そっくりである。


(それにしても、まさか波高に飛行訓練をさせられることになるとは思わなかったな・・・)

そう、中央基地に様子を見に行ったとき、つい無線に反応してしまった結果、魔物の封印を手伝う羽目になったときのことである。TGLを繰り返し、マイクミッションで使う方法と言われて、60㏏、60°バンクを維持しながらの飛行は、初心者パイロットであった阿久津にはきつかったのである。

(波高は当たり前のようなことを言っていたが、フラップを出し忘れたら、失速して墜落してもおかしくない諸元なのに・・・あいつ、どこで覚えんだろう)

機体を眺めながら、波高に指導されたことを思い出す阿久津であった。


(いかん・・・それどころではないわ)

アンクス王の様子を見れば、無理を言って、この機体を回収するように言い出すに違いない。本当は、討伐基地そのものを消してしまうのが良いのだが、今の阿久津にはその力はなかった。


(そうだ!)

阿久津は、この基地に保管していたアイテムボックスの存在を思い出した。

(こいつにCessna172を収納してしまえばよい)

阿久津がCessna172に手かざすと、次の瞬間、Cessna172は阿久津の目の前から消えた。(よっしゃ!)


阿久津は討伐基地の地下にある電源部に移動した。

(確かメイン電源が・・・・あった!)

討伐基地は、地下を流れる川を利用して発電している。23世紀の謎技術のはずなのだが、阿久津の小説では、電源は地下の水力発電だったのである。


(この電源を切ってしまえば大丈夫)

阿久津は巨大なブレーカのスイッチを切った。基地の動力が停止した・・・いや感じられたのであった)

討伐基地は動力を失い、出入口は昇降機も機能を止めている。

(食堂が使えないのが残念・・・)

神になっても、とんかつ定食が食べたい阿久津であった。

阿久津はこの世界をどうするのでしょう・・・。元々、彼の小説の世界だったはず・・・。

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