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第82話 後始末(阿久津の正体)

1話だけ書き足ししました。

場所は討伐基地内です。

阿久津の正体は・・・

 (こんなところでいいだろう・・・)

男は設置した装置を見上げた。


(全く・・・なんでこんなことをしなくちゃいけないのだか・・・。久しぶりに食堂を利用することにしよう)

男は、迷うことなく上の階にある食堂に向かった。


・・・


 食堂の入り口で、とんかつ定食を選択し、そのまま食事が出てくるのを待つ。

(昔のまま・・・何も変わっていない)

かつて、かつて、自分の書き始めたライトノベルの設定の世界に来た時に焦ったことを思い出しながら待っていると、ご飯に味噌汁、そして千切りキャベツと共に出てきたとんかつ・・・。かれの思った通りの食事である。

(自分が書いたライトノベルの世界なのだから当然か・・・)


誰もいない食堂に座り、食事を始める。

(ちょっと寂しいな・・・)


思えば、書きかけのライトノベルの世界に自らは転移してしまい、北の森にある沼と大山脈の4ヶ所にある瘴気発生ポイントにブイを放り込み、Cessna172で討伐基地まで飛行して、瘴気封印装置を稼働させた過去・・・。書きかけのライトノベルでは、その結末は書かれていなかった。そのため、魔物で壊滅した大陸の東側を再建、残っていたアンクスペイの王城に細工をして自らの記録を残した。


(まさか、調査神にされるとは思わなかった・・・)

そのまま、自ら建国したアンクス王国の初代国王として生涯を終えようとしたとき、彼は、調査神 阿久津 翔大にされてしまったのである。


(まさか、俺の書いていたライトノベルをそのまま転写した神がいたなんてな・・・)

そう、この世界は、彼の書いていたライトノベルをそのままパクった神様の仕業だったのである。そして、彼は、この所業を憂いた神々によって、各世界の作成、管理をする神様が問題なく仕事をしているか調査する存在として、神にされてしまったのであった。


 (あのパクリ神が、俺のいた世界・・・それも21世紀の世界から、召喚をするとは思わなかった・・・。さらにN8620HTの神が、俺の隠れキャラの記憶をコピーしていたとは思ってもいなかった。あれは焦った、記憶の一部にプロテクトを掛けたから、たぶん大丈夫だろうが・・・)

 とんかつを食べながら、人間だったころを思い出していた。


・・・


 (引越か・・・)

阿久津 翔大 は空港に駐在する整備士として。岡山空港にいた。昭和も60年を超え、何時まで昭和が続くのだろうと思いながら、まさか、自分の勤務先が移転するとは思ってもいなかったのである。


朝の朝礼・・・といっても整備士は数人しかいなのだが

『我々は、来年3月11日から、新空港での勤務になる。最後まで、気を抜かず仕事をするように!』

所長の訓示を聞き流す・・・。解っていたとは言え、寂しい気もする。移転先は山奥なので、今のアパートからは通えない。引越が必要だったのである。

(めんどくさい・・・)

不動産業者から貰った物件案内を見ながら、次の仕事(便)の到着を待っていた。


・・・


家に帰っても一人暮らしのアパートには大したものはない。パソコン通信のフォーラムで見かけた「ライトノベル」なる小説をPCのワープロソフトで作成することぐらいであった。


中世のような世界に滑走路とCessna172を登場させて・・・23世紀の世界が作った21世紀風の秘密基地を設置して・・・。大学ノートに殴り書きで書いたプロットを読み返しながら考える。

(小説を書くって難しいな・・・)

思ったより書き進まないことにイライラしながら、ふと目を上げると、目に入ったのは、部屋に飾っていた1枚の写真。学生時代、アメリカに渡って、小型機の操縦ライセンスを取得したとき、教官と並んで撮ってもらった、お気に入りの写真である。


(俺が書く小説なのだから、あの機体はMustだ!)

そう思いながら、PCに向かって小説を記入していく・・・。


・・・


(ん? ここはどこだ)

PCに向かったまま寝てしまったらしい阿久津が目を覚ますと、そこは、一面真っ白な世界であった。


『起きたかい?』

突然、声がした。周囲を見渡すが、何もいない。声の主を探していと


『探しても誰もいないですよ。君の世界をパクッて作った世界がピンチなんだ。よろしく頼むね』

声がした後、視界がどんどん白くなっていく・・・。


『おい!お前は誰だ!』

阿久津は叫ぼうしたが、声が出ない。


・・・


気が付くと、森に倒れていた。見上げると、正面に何か大きな建物がある。森の中に不自然に存在するそれは、阿久津にあるものを連想させた。

(まさか・・)

阿久津は立ち上がり、建物に向かって歩いていくと、それは確信に変わった。


(小説の討伐基地・・・)

彼は、自分の書いていた小説の世界であることを確信したのだった。


・・・


とんかつ定食を完食したところで、改めて周囲を見る。

(自分の書いた小説の世界・・・まさかその担当神になるとは・・・)

他の世界に問題を起こしたこの世界の神を処分してしまったため、彼は、調査神から、この世界の担当神に配置転換させられてしまったのであった。


この世界の人には、小型飛行機は“空馬車”として理解されてしまっている。この基地のことも・・・。

(一体、この先どうしたらいいのか・・・)

阿久津 翔大は食堂で悩んでいた。

神になった阿久津の悩みの根源(原因)は

https://ncode.syosetu.com/n8620ht/

狸戦記(仮) =他の異世界知識が組み込まれた勇者=

です。

まさかカートの記憶に組み込まれるとは・・・。


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