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第81話 懐かしいものと見覚えのあるもの

5年前でも、印象深いものは覚えていたりします・・・たぶん。

 3人は討伐基地内を移動していた。瘴気封印装置が無い以外は、何も変わっていない。滞在時に使っていた部屋もそのままだった。但し、明らかにベッドメイキングと清掃がされている状態で・・・。まあ、滞在していたときも、戻って来たときに同じようなことが起きていたので、ロックとシャールカは驚いていない。一方、ジルダは、

『いつの間にか清掃されている・・・』

1度しか来ていないので、驚いている。


『やっぱりそのままだね♪』

『利用できそう・・・』

『さっぱりわからん』


食堂の入り口で3人は呟いていた。


『食べてみよう♪』

ロックは、早速ボタンを押した。ボタンに書いてある文字は読めないが、以前、食べたものは覚えていたのである。なので、当然、同じところを押したのであった。


ロックがボタンを押した後、奥の方で、微かな物音がする。これも以前と変わらない。2分後、ロックの目の前には、ご飯とみそ汁、そして肉を油で揚げたもの・・・そう、唐揚げ定食が出てきていたのである。

 その姿を見て、シャールカとジルダが同じボタンを押してみる。待つこと2分、2人の目の前にも唐揚げ定食が現れたのである。


3人は、近くのテーブルに食事を持っていき、椅子に座る。5年前に来た時と何も変わらない・・・。


『味は・・・』

ロックが肉を一口、口に頬張る。肉は噛んだ瞬間、肉汁が口の中に広がった。

(美味い!!)

懐かしい。美味しい肉がそこにあったのである。ロックが2人を見ると、ひたすら食べていた。美味しいものに言葉は要らないらしい。


・・・


『食堂は昔のままだな』

シャールカがお腹を擦りながら言った。なんと、5回も唐揚げ定食のボタンを押し、その全てを食べつくしたのである。これには、ロックとジルダも呆れていた。


『食べすぎだろう・・・』

動きたくなさそうにしているシャールカを見た2人が同時に呟いた。


結局、シャールカを食堂に残し、ロックとジルダは、更に移動していった。


基地内は、何も変わっていなかった。

(空馬車はいるのだろうか・・・)

そう思いながら、ロックとジルダは基地内の格納庫に入った。


『あっ!』

目の前に、見覚えのある空馬車・・・Cessna172があったのである。


『ウェブハイトの乗っていた空馬車はないな・・・』

格納庫を見渡したが、もう1機JA4169はそこには無かった。


(やはり、ウェブハイトはいない・・・)

予想通りとは言え、残念に思うロックであった。


『なあ・・・あの空馬車って、阿久津とかいうのが乗っていたはずじゃ・・・』

ジルダが思い出したようにいう。そう、瘴気封印作戦時、上空にいたのは、この空馬車である。その後、消息不明だったのである。左席のドアから中を覗き込む。誰もいない。

ロックがドアを開けてみると、エンジンにキーが刺さったままだった。


(俺にはこれを動かすことは出来ないし・・・)

ウェブハイトから聞いた話では、燃料というものを入れる必要があると言っていたが、阿久津と名乗っていた男は、それ以外にも、色々いじっていた。どうやら整備が必要不可欠らしいのだが、ウェブハイトも阿久津もいないので、さっぱりわからない。


『えええ~!』

背後で大きな声がした。食べすぎで食堂にいたシャールカである。様子が気になったのか、2人の後を追ってきたらしい。


『空馬車がある!』


・・・


『これをどうするかだな・・・』

ジルダはロックとシャールカを基地の指令部(と思われるところ)に連れて行って、座り、話始めた。


『実は、ビスマルク閣下から、討伐基地の場所を探すように言われていた。だが、見つけてみると、これは、あまりに危険な気がする』

ジルダの言葉に頷くロックとシャールカ。


『でも、空馬車が使えたらいいよね♪』

ロックは空馬車を使いたくて仕方がない。


『だが、使い方がわからない・・・』

シャールカの言葉に、下を向くロックとジルダ・・・。そう、空馬車が使えたときの有用性は知っているのだ。そして、目の前にそれはある。だが、使い方が分らない。


『確か、滑走路がこの上にあったはず♪』

ロックが思い出した。


・・・


記憶を頼りにエレベータに乗り、屋上に移動することに成功した3人。そこには、5年前を全く変わらない広い、平坦な土地が広がっていた。


『信じられない・・・5年も経つのに草1本生えていない』

ジルダが呆然と眺めながら言った。


『損傷個所もないみたいだね♪』

ロックもその状態に驚いている。


『ここは、5年前のまま・・・何も変わらない』

シャールカは何かを探すように遠くを見ながら言った。

Cessna172発見!でも、この3人は使い方を知らない・・・。飛行機があっても、パイロットと整備士がいないと飛べないのです。

ということで、一旦、お話はここまでです。

瘴気封印装置は、下記にレンタルされています。


9月3日 7時開始(予定)

 狸戦記(仮)

https://ncode.syosetu.com/n8620ht/

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