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第72話 装置稼働

 『外部点検異常なし!』

誰もいない格納庫で阿久津が叫んだ。何とか、昨日は5か所の上空を回り、中央基地に帰ってきたが、慣れない長時間の飛行は疲れた。中央基地のベットは快適であったが、それでもなんとなく体が重い・・・。しかし、自分が5か所は発煙筒を確認しないといけない。

ただそれだけの義務感で準備をしていた。


機体(Cessna172)を格納庫から出して乗り込む、燃料は昨日のうちに補充していたので問題ない。


『プリフライト インスペクション コンプリート』

『シートベルト ファッスン』

『フライトコントロール オッケー』

『トリムタブ オッケー』

『フェイルセレクター ボス』

『サーキットブレーカー オールイン』


誰も聞くわけがないが、手順どおり点検をしていく。


『ミクスチャー フルリッチ』

『キャブレターヒート コールド』

『マスタースイッチ オン』

『フェイル ゲージ 満タン!!』

『プライマー』

阿久津はそういいながらプライマーを3回押し込んだ。

『スロットル 1/8』

『エリア クリアー』

『スタート』

左手でイグニッション スイッチに差し込んだキーを右に回すと、プロペラが回り始める。数回回ったのち、エンジンが点火して回り始める。

(無事、エンジンが掛かった)


『アビオニクスパワー オン』

電源を入れた途端、無線機、VORそしてトランスポンダが動き出す。


『オイル プレッシャー 異常なし』

阿久津は、ナビゲーションライトの電源を入れ滑走路に向かってCessna172を移動させ始めた。


移動中にフラップを動かして問題ないことを確認。


滑走路の端まで来たところで、パーキングブレーキを掛ける。


『キャビン、ドアーチェック』

左右のドアが閉まっていることを確認した後、窓が開いていないことを確認する。

 操縦桿を毎いっぱい引いた後左右にいっぱい動かしてみる。特に問題はない。

『フライトコントロール 問題なし』


スロットルを少し押し込み、エンジンの回転数を1700rpmまで上げる。

イグニッションキーを操作して、マグネトーを左右のみで動作させてみる。回転数が50rpm下がる。正常だ。

『マグネトーチェック オッケー』

『キャブヒート チェック オッケー』

『サクションゲージ 異常なし』

回転数を1000rpmに下げ、ミクスチャーを引いてみる。エンジンが止まりそうになるのを確認してもとに戻す。その後、スロットルを引いてみる。650rpm程度になった。


『アイドルチェック オッケー』


今度は、スロットルを最大に押し込む。特に問題ない。

『アクセラレーション オッケー』


(さて、離陸しますか)

誰もいないので、無線交信はしない、念のため、滑走路に何か障害にあるものがいないかみるが、異常もないし、魔物もいない。パーキングブレーキを解除した後、阿久津はスロットル押し込んで離陸滑走を始めた・・・。


・・・


まずは、高度5000ft付近まで上昇する。幸い、雲はない

『スカイクリアーでよかった』

思わず阿久津はつぶやいた


さて、連絡とれるかな。

阿久津は無線機のプレストークスイッチを入れ


『こちらセスナ172 JA4169聞こえますか』

と呼びかける。すると


『JA4169 聞こえているよ』

波高と思われる声が聞こえてきた。


『今、5000ftです』

『こっちは10000ftにいる』

阿久津が高度を連絡すると、JA4169は10000ftで飛行しているとのことであった。


『阿久津は北の森に向かってくれ、こっちは南西のセインと南東のジルダから発煙筒を確認しようと思う』

『了解』


波高が大山脈の南側を確認してくれるので、北側の3か所を見ればよくなった阿久津は北の瘴気発生個所に向かった。


・・・


『北の森から発煙筒の煙を確認』

『了解』

上空でまつこと3時間、ついに発煙筒の煙を確認した。


『他はどうだ』

波高が無線で聞いてくる


『近くに行ってみます』

阿久津は大山脈に向かって南に飛行していったのち、中央基地上空9000ftで待機を始めた。

窓から西を見ると阿久津は発煙筒と思われる煙を確認、慌ててプレストークスイッチを押し

『北西から発煙筒を確認』

『シャールカだな』

波高から短い応答があった。


そろそろかと東を見ると、こちらも発煙筒らしき煙を確認。

『続いて北東から発煙筒を確認』

『ロックだな』



・・・


予想では、北側の方が厳しいと思われたが、発煙筒は北側の3ヶ所が先に確認できた。


『南側はどうですか?』

阿久津が無線機で波高に問いかける。

『まだ確認できない。近づいてみる』

JA4169は9000ftの高度から南西のポイントであるセインたちが向かっている瘴気発生個所に向かった。

しばらく行くと、前方から発煙筒の煙を確認。

『セインのところから発煙筒の煙を確認!』

『南西ですね』

波高の無線に阿久津が返す。


『今から、南東に向かいます。JA4169は討伐基地に向かってください』

『了解。』

阿久津からの申し出で、Cessna172が南東に向かう、JA4169は早く討伐基地に着けるように、討伐基地上空に移動することにした。


Cessna172でローマンの上空を通過し南東に向かうと、発煙筒と思われる煙を発見した。

『南東から発煙筒の煙を確認』

『了解。今から、討伐基地におりて、装置を稼働させる』

『では、セスナも中央基地に戻ります』

『わかった』


・・・


5か所から発煙筒の煙が確認できたので、急いで、討伐基地に向かう。

・・・


無事に討伐基地に着陸したJA4169は、スポットに向かって移動させる。基地の入り口にあるエレベータまで機体と止めた波高は、エンジンカット後、車止めを右側1か所にして、基地内に入った。

エレベータで降りたのち、装置に向かう。


(いよいよだ)

装置の前に来ると、予想通り、ディスプレイには大陸中の瘴気濃度が色別に表示されていた。特に変化はない。


(うまくいってくれ)

波高は稼働SWを押した。


・・・


SWを押した後、ディスプレイに

“装置稼働中”

という表示がされた以外は、特に変化はなかった。

1時間後、大陸中の瘴気濃度が色別に表示されていた濃度が下がり始める。

(うまくいったのか?)

波高はやることがないにも関わらず、装置の前から動くことが出来なかった。

次回の投降は8/15になります。

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