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第71話 ブイの投入(大山脈)

大山脈の各隊がブイを投入するために・・・

『この大陸の未来のために!』

セインはアンクス兵とコルノーたちを瀬列させ、訓示をしていた。今日の作戦こそが、湧きだした魔物を封印できる唯一の方法だと信じているからであった。


『今日の目的は、いかなる理由があろうとも、ブイを瘴気発生個所に投入することにある・・・』

アンクス兵はわずか10歳のローマン王国王子の迫力に圧倒されていていた。コルノーは何故か感動している。セインの成長が嬉しいらしい・・・。


『たとえ私が倒されても、誰かが生きている限り、いや、生きていなくてもブイを投入して発煙筒は動作させなければならない』

セインの言葉にアンクス兵の顔は引き攣り、コルノーは真っ青になっていた。


『コルノーがセイン王子を護ります』

思わずコルノーは叫んでしまった。


セインはコルノーに顔を向けると、

『気持ちはうれしいが何が起こるかわからない。私に何かあっても、ブイの投入を諦めてはいけない。よいな!!』

『はい』


セインの言葉に、コルノーとアンクス兵の声が揃った。


目的地である瘴気発生個所に向かうと、オークが左右から各10匹突撃してきた。ブイを持つセインを護るようにアンクス兵が左右に壁を作る。


『ここは任せた。先に行く』

アンクス兵にアークを任せ、セインとコルノーたちはかけていく。

しばらく行くと、オーガが前を塞いでいた。


『セイン王子。ここは私たちがひきつけます。その隙に進んでください』

そういうと、コルノーたちはオーガに向かって突撃していった。オーガは先頭を走っていたコルノーに向かって右腕で殴り掛かる。コルノーは奇跡的に避けた

(こんなところでやられるわけにはいかない)

かわした直後、剣を胴体に突き刺した。本当は急所を狙うべきだったのだが、かわすので精一杯で大きな腹に剣を突き刺した。しかし、オーガの体は頑丈で、剣は十分に刺さったとはいいがたい。おまけに、オーガの筋力で剣を抜くことも出来なくなってしまった。次の瞬間、オーガの左腕がコルノーを直撃する。あっけなくコルノーは後方に飛ばされてしまった。しかし、コルノーの部下たちは、オーガにできた隙をついて、一斉に剣を突き刺した。どれも急所ではないものの、5本もの剣に刺されたオーガの動きが停まる。


(すまん・・・)

セインはそう思いながら、オーガの脇を抜け、瘴気発生個所に走っていった。


(ここだ)

セインは黒い沼のような場所・・・瘴気発生個所に着くとブイを放り込んだ。ブイは特に反応しないが、これでいいはずだ。


アイテムボックスから発煙筒を取り出す。教わったとおりに捻ってみると、発煙筒からは煙が立ち上がった。


『なんとか成功』

セインはつぶやいた。


・・・


『いよいよ、今日が決戦だ!』

アンクス兵20名を前にシャールカは叫んだ。昨日はオーク肉で宴会をしたこともあり、空腹ではない。いや、今は空腹であるかもよくわからなくなっていた。


『全員突撃!!』

その言葉に反応したアンクス兵が用意していた岩を一斉に投下した。高台から投下した岩は、瘴気発生個所に向かって転がっていった。シャールカたちは、岩の後を追うように走っていく。途中、オークが数匹岩の直撃あって吹き飛ばされていた。

(うまくいった)

シャールカがそう思った次の瞬間、腹に強烈な痛みが走った。思わず見ると、左右からオークが剣のようなものを持って、シャールカに迫っていた。周りを見るとアンクス兵もほぼ、同じような状況であった。

(しまった。待ち伏せか・・・)

まさか、魔物が待ち伏せをしているとは思ってもいなかった。シャールカは、それでも持っていた槍をオークの頭に突き刺した。シャールカを襲っていたオークはそのまま後ろに倒れた。

 なんとか前にすすんでいたが、シャールカは歩くのがやっとであった。

(ここで倒れるわけにはいかない)


周辺から気配がした。シャールカは顔をひきつらせた

(もう戦えない・・・)


『シャールカ殿とお見受けします』

シャールカは声のする方を見た。そこには、見たことがある防具・・・。


『モスビス=ベルミーヤだ。助太刀する』

ひときわ大きい男が叫んだ。


(何で・・・?)

シャールカは、何故、モスビス=ベルミーヤがいるのか理解できなかった。だが、ここで交渉する余地はない、


『失礼する』

ベルミーヤは引き連れてきた部下に担架を持たせ、シャールカをそこに座らせた。


『ちゃんと協力するから安心しろ』

そういうと、瘴気発生個所に向かって走っていく・・・。


『ここなのか・・・』

前方に見えた、黒い沼を見たベルミーヤが叫ぶ。

担架に乗せられたシャールカはその声に前を向く。そこには、上空から見た瘴気発生個所そのものであった。


『降ろして』

シャールカがそういうと、ベルミーヤの部下たちは脚を止めた。

シャールカは残った力でアイテムボックスからブイを取り出す。


『それは・・・』

ベルミーヤは突然現れたブイに驚きながらも見守っていたが、突然、剣を振り回した。何かが倒れる。よく見るとオーガであった。シャールカはその様子を確認したのち、ブイを瘴気の中に投げ込む。特に反応はない。無事投入されたブイを確認した後、発煙筒を取り出し捻った。煙が空に上がっていく。

(なんとか成功・・・)

シャールカの意識失った・・・。


・・・


『セインは大丈夫だろうか・・・♪』

北東の陣にいたロックは、セインが心配であった。

(今は自分の仕事をしないと・・・)


集まったアンクス兵20名に対して、用意した罠を一斉に使うように指示した。大きな岩が次々に発射されていく。


『全員突撃!!』

そういうと、ロックは瘴気発生個所に向かって走っていった。

途中、オーガとオークが岩の直撃を受けて倒れていた。それでも警戒しながら煤で行くと、黒い沼が見えてきた。


(ここだ!♪)

ロックはアイテムボックスからブイを取り出す。アンクス兵は周囲を警戒するが、特に攻撃してくる魔物はいない・・・。


ロックはブイを投げ込み、発煙筒を捻った。煙が上空に上がっていく。

(あっけなかったな・・・)

そう思ったつぎの瞬間、何かが腹に刺さった。見ると、木の枝が腹に刺さっていた。前方には、黒い沼しかない。

(どこから飛んできた・・・♪)


・・・


『全員突撃!!』

陣の前にある罠を乗り越え、シルダとアンクス兵は走り出した。が、周囲の警戒はしている。少しいったところで、オークの群れが左右から襲ってきた。


『弓兵、一斉射撃』

シルダの指示で、アンクス兵から弓が放たれる。何本かオークの脚に矢が刺さり、オークが転ぶ、続いていたオークは転んだオークに躓いて倒れた。


『一気に駆け抜ける!!』

そういうとシルダは先に走っていく。弓兵は、シルダを追おうとするオークに弓を放って足止めする。そうしているうち、弓兵にたどり着いたオークは弓兵を殴り飛ばす・・・。

(皆すまん・・・)

シルダは心の中で謝りながら瘴気発生個所に走っていった。

更に行くと、オーガが前方に待ち構えていた。

『お前に関わっている暇はない!!』

そういうと、シルダはアイテムボックスから何か取り出した。

『くらえ!!』

そう言ってシルダから投げられた何かはオーガに直撃。何故か火の手が上がった。

(うまくいった)

シルダは、波高が用意していた“火炎瓶”なるものを見て、1本もらっていたのであった。そして、阿久津が持っていたライターという一瞬で火が付くものを貰って、同時にアイテムボックスに入れていたのである。走りながらできるか解らなかったが、うまくいったものであった。


オーガを躱し、更に進んだ結果、黒い沼に着いた。

(ここが瘴気発生個所・・・)

アイテムボックスからブイを取り出し、投げ込む。特に何も起きない・・・。

続いて発煙筒を取り出し、教わったとおり捻った途端、煙が発生し始めた・・・。

(私の役目は成功・・・)

シルダは黒い沼のほとりに一人立っていた・・・。


モスビス=ベルミーヤはどこから、どうして来たのでしょう・・・。

次回の投降は、今日の12時になります。

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