第69話 瘴気封印装置の起動?
短いです
波高は、作戦前日にJA4169で飛び立った後、阿久津に上空でコンタクトをとった。何とかなるだろうとは思っていたが、9500ftにいると、1000km離れているはずのCessna172と交信できた。おそらく、遮るものがないためと思われるが、日本に例えれば、九州の上空にいる機体が東京上空の飛行機と交信しているような距離なので、普通では交信できるとは思えなかった。
(明日の天気次第では、大山脈近くまで行く必要があるかもしれない)
そんなことを考えながら、討伐基地に帰還した後、明日に備えて、燃料の補充と点検を行った。
(まあ、大丈夫だろう・・・)
討伐基地にはだれもいない。一人食堂に行くと、かつ丼を選択して、出てくるのを待つ・・・。
明日は大事な作戦決行日なので・・・何故か、勝負ごとの前日には、かつ丼が波高の通常メニューであった。
(それにしても、異世界に来てまでかつ丼か・・・)
・・・
瘴気封印装置は、SWを入れた後は、セルフチェック終了後も、何やら動いていていた。謎のディスプレイは消えせず。セルフチェック完了と表示している。
マニュアルを読んでいくと、後は、稼働SWを押すのみらしい。。。正確には、それ以外、何も書いていないというのが正しい・・・。
(うまくいくことを祈るのみ・・・)
波高は特に異常がないことを確認したのち、討伐基地で自分の部屋としている寝室に移動していった・・・。
その直後、瘴気封印装置の動作ランプが点滅を始めたが、波高はそれに気が付くことはなかった。
・・・
討伐基地の周辺に一人の男が現れていた。この基地自体、この世界の人は波高が連れてきて人以外は知らないはずである。が、この男は何のためらいもなく、入り口から基地内に入った。
(ここが討伐基地・・・)
男は瘴気封印装置の前に来ると、手に持っていた何かをかざし、何かについていたボタンを押した。
ディスプレイに何かが表示され始める・・・。
ディスプレイは、赤と青の全画面が3回点滅するようになった後、
作戦準備開始
とだけ表示された。それを見た男は頷いた後、EXITと書いてある方向・・・すなわち、討伐基地の出口に向かって歩き始めた。そして・・・挿抜基地から出たのち森に消えていった・・・。
・・・
波高が翌朝目覚めると、食堂で朝食としてパンと目玉焼き、としてコーヒーを注文。誰もいない食堂で食べる。
(異世界に来ても、食事内容が変わらないとは・・・)
一人暮らしだった元の世界の波高は、今の状況を元の世界と比較してしまうのだった・・・。
(さて、装置の様子を見てみますかね・・・)
装置の前に来た波高は、言葉を失っていた。何故か、ディスプレイに作戦準備開始を表示され、この大陸の地図が大きく表示されている。そして、5か所の瘴気発生個所の状況が表示されていた。5か所に 瘴気インジケータなるものがあり、北側がMax、それ以外は3/4程度を示していた。
(なんじゃこりゃ~!!)
よく見ると、右端に選択欄が表示されており、これをクリックすると、大陸中の瘴気濃度が色別に表示されていた。すなわち、北の森とその付近はかなり濃く、南に行くほど薄くなる。どういう訳か、大山脈の影響はほぼないらしく、大陸が、ほぼきれいなグラデーション表示となっていた。
(瘴気って、地形関係ないとか・・・?)
画面をもとに戻すと、画面の下の方に注意書きがあった。
=わーにんぐ=
5か所にブイを入れた後に<稼働SW>を押すこと。
稼働SWを押した後は各発生個所のインジケータが表示されなくなる(瘴気発生がなくなる)ことを確認すること。
インジケータが表示されなくなったことを確認してから装置の起動SWを停止すること
SWを押した後は、しばらく様子を見る必要があるということらしい。
(考えている暇はない。出発準備をしなければ・・・)
波高はJA4169に向かって走っていった。




