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第32話 魔物剣と洞窟

新しい章が始まります

 プレーンはギルドマスターの話を思い出していた。

(ギルドマスターの話が正しければ、アイシアとボンネヒルを繋ぐ洞窟があるはずだ)

プレーンは地図を見る。本当であれば、約100kmの洞窟あることになる。にわかには信じがたい距離であった。これは、一度行ってみるしかないか・・・。


・・・


 インガスの街の北門、すなわちアイシア村方面に行く街道は使用不能とされていたため、北門は常に閉鎖されていた。なので、北門から出ることはできない。また、アイシア村方面に出かけていくのを、北門の兵士に見られると面倒である・・・。

 プレーンは、午後に西門から、ボンネヒルに向かうと見せかけて出かけ、日が落ちた直後に、城壁を伝って北門の外に出た。ボンネヒルは、岩塩の採取をする人が護衛付で向かうところであり、魔物は出るものの、冒険者にはなじみの場所であった。なので、ボンネヒルに向かう冒険者は数日どころか、10日くらい戻ってこないことは珍しくないため、プレーンが帰ってこないことを疑問に思うものはいなかった。


・・・


プレーンは一人、街道跡を進んでいった。以前は馬車も通った街道なので、道がわからなくなることはなかったが、森の中に入ると、自然の浸食で街道は消えかかっていた。

(このままでは、あと数年で街道が消えてしまう・・・)

途中にある、村跡に残っている建物の中に泊まりながら、アイシア村を目指した。


・・・


10日後、目的地であるアイシア村跡が見えてきた。大量の兵士、村人が犠牲になった地であるはずだが、何故かその痕跡はなく、瓦礫と化した建物の残骸が、魔物の凄さを物語っていた。

(おかしいな。魔物が少ない・・・)

プレーンは疑問に思っていた。食料に困らないだけの魔物は出てきたが、1万ものアンクス兵が全滅するほどなのだから、さぞかし凄いことになると思っていたのである。

 村に入った途端、手にしていた魔物剣が光り始めた。

(これは・・・)

すると、何時の間に現れたのか、オーガ10匹に囲まれていた。

(やっとお出ましか・・・)


・・・


勝負は一瞬で終わった。突進してくるオーガに向かってプレーンが剣を持ったまま1周すると、光は輪になって飛んで行った・・・。光があたったオーガはそのまま倒れていった。1撃でオーガ10匹が全滅である。何故か、オーガには外傷が全くない・・・。

(いつものことながら謎な剣だ)

その後も、約10分置きにオーガやオーク、デザードなどがプレーンを襲ったが、魔物剣の光には無力であった・・・。

(早く、洞窟の入り口を見つけよう・・・)

村で一番大きかった家の場所は簡単に見つかったが、瓦礫と化した建物が邪魔して地下室の入り口がわからない。魔物に注意しながら、瓦礫を除いていく。

2時間もすると、瓦礫の下に階段を見つけた。

(これだ!!)

のけた瓦礫がちょうど壁のようになった状態であるのを確認して、そのまま中に入っていった。地下室は以外に広かった。食料備蓄庫だったのだろう。麦などの食料がそのままになっている。そして、奥の壁が派手に壊れていた。

(これがギルドマスターの壊した壁か?)

地下室に魔物の気配がないことを確認した後、一度外に出る。入り口をふさぐのに丁度よい板があったので、それを被せるように置き、再び地下室へ。持ってきたランプを付けて、壊れた地下室の壁から出ると、馬車でも通れそうな大きな洞窟が出てきた。一体どうやって作られたのかわからないが、やたら広い・・・。

(ギルドマスターの話が本当であれば途中でいなくなった4人がどこかにいるはず・・・)

しかし、洞窟内は死臭もせず、人間はもちろん、魔物もいない。

洞窟は一方にひたすら伸びていた。この地下室に接続するように存在している。試しにランプを消してみると・・・。何故か、壁がうっすら光りだした。

 (まるで星空の中にいるようだ)

しばらくすると、目が慣れてきた。ランプは丸3日も持たないので、消したまま洞窟を進んで行く。


・・・


3日後、プレーンは地上に出た。ボンネヒルである。

(ギルドマスターの行ったことは本当だった・・・)

プレーンが歩いてきた洞窟の方に振り返ったとき・・・。なんと、洞窟がなくなっていた。

(何故?)

プレーンは慌てて歩いてきた方に戻ったが、何故か洞窟に戻ることが出来なかった。目の前には光沢のある、きれいな石板が行く手を阻んでいた・・・。

(プレーンは石板の横に直線に溝ができていることに気が付かなかった・・・)


・・・


途中、手に持てるだけの魔物を仕留めて、インガスの街に帰ってきた。

門番は、久しぶりに現れたプレーンに、

『お久しぶり!!今日の獲物は少ないな』

いつも、台車に魔物を満載してくるプレーンを見ているので、珍しいとおもったのだろう・・・。

『ちょっと鍛錬をしてたんでね』

プレーンそういうと、そのまま振り返りもせずに商人ギルドに向かった。


・・・


魔物を換金し、宿に入ると、そのままベットに寝転んだ。

(一方通行の通路・・・さっぱりわからん)

プレーンはここ数日の疲労から、そのまま朝まで夢の中をさまよっていた・・・


2月は週2回(土曜日と日曜日)更新しようと考えています。

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