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私の兄は、何故? 殺されたのか!?

作者: 七瀬





私の名前は、『水澤 みゆな』 31歳、保険の営業の仕事をしているわ!

 

___私の兄は、、、?

私がまだ、18歳で高校3年生の時に誰かに殺されてしまったの。

犯人は、未だ捕まっていないわ。


___目撃証言もない!

犯人が残した証拠もない!

犯人が、男か女かすら分からない!



犯行に使った、刃物のようなモノも見つかっていないわ。

兄は、何度も何度も刺されたというのに、、、。

犯人が、見つからないなんて、、、!




この事件は、“未解決事件として”10年前に調査は打ち切りになったの。

兄は、結局? 殺された理由も分からないし。

犯人らしき人物も浮かび上がってこないわ!




 *



___私の兄、『水澤 結人』当時21歳、大学生だったの。

兄は、誰かに恨まれるような人じゃないのよ!


とっても優しい兄でね!

私は、兄を本当に尊敬していたわ!


勉強もスポーツも出来て、それでいて誰にでも優しい人だったわ!

兄には当時付き合っていた、かなでさんという女性がいたんだけど?

かなでさんは、私の本当の姉のような存在だったの。




・・・兄が、亡くなる前まではね。

兄が亡くなってからは、かなでさんは変わってしまったわ。

部屋から一歩も出なくなってしまったのよ。

私が、かなでさんに会いに行ってもかなでさんのお母さんが私にこう言うの!


『___ごめんなさいね! かなで、今! 誰にも会いたくないみたいなの。

みゆなちゃんが、せっかく会いに来てくれたというのにね! かなではね!

結人さんが亡くなってから、部屋に閉じこもってしまって。まるで別人みたい

になってしまったわ! 早く元のかなでに戻ってくれると嬉しいんだけどね!』

『___そうですよね! じゃあ、また来ます!』

『そうしてくれると嬉しいわ! かなでにもみゆなちゃんが会いに来た事を

伝えておくわね!』

『___はい! ありがとうございます。』

『___じゃあね!』

『___はい!』




___この日が、かなでさんとの最後の日になるなんて。

この日の夜、かなでさんは部屋で首吊り自殺をしたと後で聞いたの!



・・・全部! 

兄が亡くなってしまって、歯車がおかしくなってしまったのよ。





 *




___兄が、亡くなって。

今! 兄と全く同じような事件が起きてるのよ!


今は、【時効】がないから! 犯人を捕まえる事が出来るわ!

これで! 兄を殺した犯人を捕まえる事が出来るのよ!




___殺されたのは?

山下 陽音 29歳、会社員。

奥さんと子供が2人。幸せな生活を送っていたらしいの。



・・・でもある時、

何者かに? 殺されてしまった。

刃物のようなモノで何度も何度も刺されてね。


____私の兄のように、、、。

そして、未だ! 犯人は捕まっていないわ。

証拠もない! 目撃情報もない!


監視カメラにも、映ってないのよ!

これじゃ! また、犯人を捕まえる事なんか出来ないじゃない!?




___【私の兄を返して!】




・・・私が強く願いを込めると、、、?

その日の夜遅くに、、、。

___兄が戻ってきたの。


『___久しぶりだな、みゆな! ちゃんとお前が望んでくれたように

お兄ちゃん! 戻ってきたぞ!』

『・・・えぇ!? お、お兄、ちゃん、なの?』

『___あぁ! お兄ちゃんだよ!』




___そう言った、お兄ちゃんは、、、?

私の知っている、あの優しい兄ではなかったわ。

血まみれになって、肉は腐り異臭を放ちまるでゾンビのように、、、。

私を貪り始めたの!


肉を歯で噛み切り、内臓をえぐり出し、私の脳みそを吸い始めたわ!

あの、優しいかった兄が、、、!?



___私を喰い漁っているのよ!


『___みゆなの肉は旨いな! もっとお前の肉を食べたい! 僕の大切な

妹のみゆな! 僕の一部になれ! お前の肉をしゃぶりつくすまで、、、。』

『___________________あぁ、うっ、あぁ、ぁ、、、』




___私は、生きたまま兄に私の肉を貪り喰い漁れ骨だけになってしまった。

兄の一部となってね!




・・・ひょっとして?

かなでさんも? 兄に喰われてしまったのかな?

兄の一部として、生き続けるのよ。






最後までお読みいただきありがとうございます。

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