表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

only for you

作者: 森沢真美

支援団体さんの宴会にミニスカ穿いて女の子姿で参加してる私。

でも何故か宴会は開始後すぐに終わってしまいます。

全然食べてないし飲んでない私。


そこで参加者の一人(男性)に、

「どこかに飲みに行きませんか?」

と誘ってみました。


「いいですよ。」

と快く誘いを受けてくれました。

(現実には絶対に誘わないし、そんなに仲が良いわけでも無い人なのですが)


「何食べましょう?」

と聞かれたので、


「餃子とビールっ☆」

と即答する私。


二人並んで歩いて店に行こうとするのですが、何故かお店に着かないんです。

ふと男性を見るといつのまにか、何故か俳優の奥田瑛二さんそっくりになってました。

おまけに身長が高くなってます。

私より十数センチは高くなってます。


「え?誰?この人?」

と思いながらも並んで歩く二人。


そして、私は男性の腕に甘えてしがみつくように腕を組んでしまいました。

自分でも何故、そんなことするのか分からないのです。

男性は何も言わないのです。


延々と歩く二人。

ビル街を歩いているんですが、ビルのお店は全部撤退してシャッターが閉まってます。

時間も遅いのか通りにも人影が全く無いのです。


「どこも閉まってるねー。」

と男性に言うと・・

男性が私の肩を抱いてきました。


「え?」

と戸惑いながらも、男性の腰に手を回す私。


延々と歩く、歩く、歩く、歩く、歩く。

それでも開いてるお店が無いのです。


歩き疲れた頃、男性が私を抱きしめました。

「え?なに?」

と動揺しながらも体を預ける私。


そして・・・

・・・・“顎クイ”されて・・・口づけ。。


数十秒の長い長い口づけ。


頭がボーッとして口づけに酔ってると、


“パンッ、パンッ、パンッ”

と音がしたのと同時に私のお腹に激痛が走りました。


男性の右手には拳銃が。


「なんで・・・。」

私が絞り出すように声を出すと、


「これでお前は俺だけのモノになる。俺だけしかお前にアクセスできなくなる。」

と、奥田瑛二さん似になってから初めて喋る男性。


その声を聞きながら、ゆっくり地面に倒れる私。


「でも、自分が犯した罪に対して罰は受ける。」

と言いながら立ち去る男性。


薄れゆく意識の中、男性が警察に自首し、私に言った言葉と同じ事を言ってる姿が頭の中に浮かんできました。

「これで良かったんかな。」

と思いながら意識が完全に無くなった。



ふと気がつくと、狭くてカウンターしか無い大衆居酒屋で一人呑みしてる私。(ミニスカ穿いた女の子姿)

「あれ、今のは夢?」

と思いながら、アテを注文する私。


座席一つ開けて見知らぬおじさんが一人呑みしてる。

お客は私とおじさんだけのようです。


私は別のお店(立ち飲み屋)に行こうと思いお店を出ると・・

そこは見知らぬ街。

「ここ、どこ?」

と思いつつも、

「まあ、ええかな。その内、知ってる場所に出るかな。」

と歩き出す私でした。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ