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1 公爵令嬢は考える

さて、朝食も終わった事だし、家庭教師が来るまで(原田輝行)の37年間を記録しておかないとな。


もし、俺の人生が本当に夢だったんなら、忘れてしまうのが惜しすぎる。


なんてったって、俺のいた世界にはこの世界にはないものが盛りだくさんだからね。


まず、電気がない。


あと、蒸気機関や自転車なんかもない。


交通手段は徒歩か馬車になる。


それから、銃や砲なんかの弾を発射させる武器がない。


つまり火薬がない。


逆に、この世界には、地球になかった魔法が使えたり、魔物がいたりする。


なので、王族を守る騎士団や、一般人の治安を守る自衛団の主な武器は、剣や槍、弓矢やメイスが使われている。


この世界は、中世ヨーロッパ風の街並みと生活で、ネット小説の題材でよくありげな、剣と魔法のファンタジーな世界観なのだ。


読み書きはひらがなを記号化したような文字を『あいうえお 』に当てはめるような形式で、会話の内容には日本で使われていた外来語や和製英語なんかも使われている。


まるで、ゲームや物語のように作られた世界みたい。


それから、司法、立法、行政については、国家レベルのものは全て国王が管轄している。


爵位を持つものには、爵位に応じた領地を持っている者もいて、領地内の三権は領主に任されている。


他の事は調べてみないとわからない。


なんせ、(フランドール)はもうすぐ五歳の幼女。


そんな幼い娘の拙い知識なんだ、これで限界。


逆に、五歳弱で三権についてや、騎士団、自衛団の使う武器なんかよく知ってたなぁと思ったよ。


私も、俺に似て好奇心の塊だった。


それこそ、油断すると食う寝る時間を忘れるほどに。


ともかく、自由な時間を使って、知らない事は家庭教師やリッカに聞いたり、国営図書館ばりの我が家の書庫で本を読み漁ろう。


うん、『分からない』がいっぱい。


オラ、ワクワクすっぞ。


とりあえず、紙とインクを用意してもらおうと、リッカにインクと大量の紙を注文したら、少し怪訝な顔をしながらも持ってきてくれた。


持ってきてもらった紙とインクは、いくら公爵家で使われている高級品とはいえ、日本で使っていた物より質が悪い。


それ以上に、羽根ペンというのが物凄く使いにくい。


ここでも、インクと紙は地球で言うところの近代、ペンは中世と時代背景がごちゃ混ぜになっている。


ああ、ボールペンとレポート用紙が恋しい。


誰に読ませるとか、後世に残して語り継がせるとか言うつもりも毛頭無いし、全部ひらがなで大量の書き物をするとか苦行以外の何物でもないから、普通に日本語で書いている。


俺の人生の記録とか読まれても恥ずかしいだけだし。


多分、この世界の人には早々に解読とか出来ないとは思うけど、出来たとしても私が死んだ後くらいであって欲しい。


そう願いつつ、俺の記憶を書いていくとしよう。

閲覧ありがとうございます。

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