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葬儀費用

 あたしは母子家庭、だった。

だった、というのは、母親が亡くなったから。

葬儀費用すら出ない。


 母親はいっぱしの冒険者だった。

いつもギルドの仕事をこなして、あたしが困らない程度の生活をさせてくれていた。


 衣食住。

 医療費。

 魔道具。


 いかに大変な仕事だったかをあたしが知るのは、母親の葬儀を借金で終えたあとのことだった。


 国からの借金とはいえ、利息はかかる。

 葬儀費用だからといって、免除にはならない。

 ただの、借金。

 あたしの、個人的な、借金。


 葬儀を出さないと罰則だ、とお役人は騒ぐ。

 その他にも、あの書類が出てない、この書類の印鑑がない、そんな細かいことでいちいちやってくる。


 毎日毎日、辟易することしかなかった。

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