表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/7

チーム白虎の目覚め

九州の西に位置する長崎県佐世保市。そこでも若者たちが目覚めようとしていた。

「ふゎ〜〜。よく寝た〜〜〜!!!」

最初に目覚めたのは、ココアだった。

しかし、当然ながら目覚めた途端に周りが違うことに気がつく。

「おーい起きろ起きろ!マヒロ!キヨカ!どこだかわからんとこに来とるよ!!」

「ん〜?ボクまだ眠いんだけど〜?」

「何?いきなり大きい声出して。」

「見や!ここは佐世保とかいうよく知らんとこだよ!!」

「佐世保?どこそこ?」

「佐世保〜?長崎の?」

「ええっ!?なんでマヒロ知っとんの!?」

「ちっちゃい頃に五島列島に行ったことあるで知っとるんだ〜」

「へぇ〜!五島列島ってこの近くなんだ!!」



佐世保について語り合う彼らの元にも、あのメールが届いた。

そしてチーム名は、運営により定められた。

「つまり、私らはゲームに参加しとるって・・・アニメみたいじゃん!やったー!やったー!!」

「おいおいココア、はしゃぐなって。このルールに反したら赤点2倍なんて・・・ボクはまだ2教科になるだけだでいいけど、もう3教科赤点取ってるキヨカはどうなるんだよ!!」

振り向くと、震え上がるキヨカがいた。

彼女を見ると、さすがのココアのテンションも下がっていった。



汽笛の音がしたので、その方向へ歩くと佐世保駅と書かれた駅があった。

時刻表を見る限りは、10分後に肥前山口行きが、27分後に長崎行きの快速が来ることになっていたので、長崎行きを待つことにした。

当然、彼らは肥前山口がどこにあるかを知っているはずがない。

長崎行きが正解だったのかは、いずれわかるだろう。



快速列車に乗り込み、10時の少し前に長崎駅に到着した。

長崎に来たので、せっかくならということで、路面電車乗り放題券を買って市内観光をすることにした。

3人とも路面電車は初めてということで興奮していたが、ひとりだけ少し冷静な人がいた。

それは、マヒロだ。

彼は先ほどの佐世保駅で見送った電車の行き先、肥前山口というのがどうも引っかかっていたのだった。

どうも、昔五島列島に向かうために佐世保に立ち寄った時、肥前山口という駅名を聞いていたような気がするようだ。

とりあえず、チャンポンを食べながら考えることにしよう。

そして彼らは、長崎市内を歩き出した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ