3/8
∮リィク・ξラウミィス共通
「リィクかラウミィス辺りかな」
王子と恋に落ちるような夢はみていないが、しいていうならその二人だった。
「……え、クソガキと偉そうな奴だけど、どこがいいの?」
「リィク王子は14才、ラウミィス皇子も15才でまだまだ子供だけど、そういう難点があるほうが将来に期待できるから?」
「へぇ……」
――――
「ヴァルレインの居城はどこだ?」
腕を組み、高圧的に問うラウミィス。
「たしかインダとヨウコクの中間の道を行くそうです」
「えええ!?」
私が答えると、リィクが奇声をあげた。
「どうしました?」
「国の間に道なんてあったあるある?」
「そうみたいですね」
「そこに行くにはインダとヨウコクどちらかを通るわけだが、どちらにする?」
王子達に意見を聞く。
リィクとヒガツメとフラクルスはインダ。ラウミィスとルサッデとアルはヨウコクを選んだ。
トルテアはどちらでも言いという。
私は――――――