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アイテムボックスで成り上がり  作者: けんもも
第二章 動乱編
65/70

第65話 防衛準備

相変わらず、遅々として話が進まず、

更新も遅くで済みません。

第65話 防衛準備




「ありがとうな、シャル。それに皆も。最悪、全ての国家と敵対するかもしれない。ヒノモト国の領地内なら、基本安全だと思うけど念のため、アマミヤ迷宮の地下1階内に国民の為の居住区を作ろうと思う」


「師匠のこの迷宮、1階はどれくらいまで広がってるの?」


「ん?ああ、取り敢えず薬草なんかの採取エリアとして開放しているのは、4㎞四方ぐらいかな。実際の広さは、今のところ30㎞四方ぐらい。まあダンジョンコアの魔力は日々増しているから、広げることは簡単だけどね。で現在開放しているエリア以外の残り部分は、マルクス王宮の側にできた畜産迷宮から、いろいろ迷宮用の畜産用魔物を放牧してる。元々、ここの地下1階は森林フィールドに準じて改造してるから、人が長期間住んでも問題ないぞ。国民用の専用の入り口を作って、出入りを国民に限定して許可するように設定すれば取り敢えず問題ないんじゃないか」


「そう言えば、地上の距離的にいえば、リンさんの迷宮と直線距離で30㎞ぐらいしかないのに、迷宮同士がぶつかることはないんだね」


「確かに、フランの言うとおりだけど、迷宮自体はこの世界とは別の次元に存在するエリアなんだと思う。だから、この世界の距離とかに縛られないんじゃないかな」


「そうなんだね。まあ確かに、迷宮内部に森林があったり、火山があったり、砂漠があったりと非常識なんだけど」


「俺から言わせてもらえば、この世界自体が非常識なんだけどな~」


「それで、主さま、地上部分に建てた、国民向けの学校とか、診療所などはそのまま残しておくんですか?一応、建設部門の責任者なので、ご指示して貰えると・・・」


「ああ、そうだね、ミューリ。国民が迷宮内に移住することを同意してくれたら、俺のアイテムボックスを使って、必要な建物とか、住居とかそのまま移動させるつもり。だから新たに作る建物は、ゲートとなる建物と、畜産業を行うための施設ぐらいかな」


「師匠、それで軍備はどうするんですか?今のところ、各国の奴隷商が処分しそうな奴隷たちをを引き取ってきて、集中的に鍛えてはいるけど、さらに人を増やすんですか?」


「サクラの言うように、ある程度の数は必要だろうね。ただ、軍備に関してはフランと開発を進めている計画が何とか実用化できそうなんだよ」


「何フラン。最近研究室に籠って何かやってると思ってたけど、ケンタの指示で研究してたの?」


「まあね。と言っても、私はケンタさんの指示に従って魔法陣を書いたり、試作品を作ったりしただけだけどね」


「いやいや、フラン。フランのお陰でゴーレム系の魔物の核を使って、自作のゴーレムを作れるようになったんだから、凄い発明だよ」


「うーん、まあそうでもあるかなぁ、へ、へ、へっ。でも、単純な使役にしか使えないし」


「何々、気になる、ケンタ、教えて」


「師匠、師匠は新たな魔物を自作できたんですか?」


「そんな大層な物じゃないよ。単純作業をこなせるゴーレムと魔法銃を作成してみたんだ」


「どっちも凄そうだけど、魔法銃って?」


「そっちは、構造的には簡単だよ。魔道具の一種で、超小規模のファイアーボールを誰でも使えるようにしたんだよ」


「えっ?魔法のスキルがない人も、魔法が使えるってこと?」


「魔道具だからね。水道施設とか、コンロとかと一緒だよ」


「でも、火魔法を魔法陣の部分で発生は可能だけど、それを飛ばすのって無理なんじゃない?」


「そうなのよね、シャル。誰でも思いつきそうなことなんだけど、殺傷能力のある魔道具って通常は無理なのよ。だけど火魔法と、風魔法を組み合わせることで、手元に発生したファイアーボールを遠くに飛ばせるようになったのよ」


「2属性の魔法を同時に発動するって、消費魔力が半端ないんじゃない?」


「そこは、ケンタさんが考案した、新しい魔法陣でほとんど問題ないレベルになったの。元々は、銃の中で小さな爆発を起こして、その爆発エレルギーで鋼鉄の小さなやじりを飛ばすと言うのが、ケンタさんの要求だったんだけどね。構造的なことと、やじり自体がなくなると銃の能力が発揮できないってことになってね。なので、極小のファイアーボールを直接対象物に飛ばすって方法にしたのよね。まあ、その分繊細な作業が必要になったけど、量産は可能なの」


「という訳なんだ。今フランが説明したように、魔法銃のコンセプトは、魔法スキルがない者でも、戦えるようになるってことなんだ。で、最初はこの魔法銃をヒノモト国の国民に持たせて兵力の増強に使おうかと思ったけど、それだと銃の管理とか大変だし、第一、国民を最前線に立たせることになる。そこで、銃を発射するだけなら、ゴーレムでもよくないかってことで、ゴーレムを作った。元々ゴーレムは、農業や建設現場での単純作業用の道具として作ったんだけどね」


「それでも、ゴーレムを鹵獲ろかくされて、ゴーレムや魔法銃の秘密が他国に流れる可能性があるんじゃない?」


「そこは、一応考えてある。指示の遂行が不能になった場合、内部から高温が発生して、本体自体溶解するシステムになっている。それは一部切り離された場合も同じ。切り離された部分は高温で融解するように魔法陣を組んである」


まあ、基本フォルムが、魔法少女シリーズのキャラクターであることは黙っていよう。

すぐにばれるだろうけど、厳めしいフォルムより、可愛い系のフォルムの方がいいでしょうってことで押し通すしかないか。

まあフランは何も言ってなかったし・・・若干、妹系キャラに被るから、ミューリやサクラが不満に思うかもしれないけど。


「ともかく、私としては、自律型ゴーレム開発の研究については、さらに進めていきたいのよね」


「フランちゃん、じゃあ、学校の方はどうするの?教育担当として国民、特に子供たちの教育については、フランちゃんが責任者なんだしぃ」


「リンさん、そっちの方はご心配なく。学校の方は担当者にしっかりした者を就けているので、私がいなくても問題ないです。むしろ、有能な子を助手・・・研究生として、私の研究室で直接指導しているので、ヒノモト国にとっての人材育成は順調に進んでいます」


「そうなのぅ。まあ、フランちゃんのことだから大丈夫だろうけどぅ」




その後は、最高意思決定会議とは名ばかりの、いつもの雑談タイムに突入して、ミューリが、新作のエクレアを持ってきたら、女子会みたいな感じになったので、俺はこっそりと抜けだして、フィギュア製作部屋に転移した。


今、俺が作成にかかっているのは、質感にも拘った、渾身の一作だ。

まるですぐにでも動きだしそうな雰囲気。

このフィギュアには、最下層のフロアーボス以上の魔核を入れてあって、俺の持っている全てのスキルを転写している。

つまり、このフィギュアが自律するようになると、この大陸でほぼ無敵状態になると思う。

躯体自体ヒイロカネとミスリルの合金を使っていて、ただでさえ物理、魔法耐性が高いのに、付加魔法でさらに物理・魔法耐性を高めている。

物理・魔法攻撃無効と言ってもいいかもしれない。


まあ、この躯体は表に出すつもりはないけどね。

あくまでも、俺の趣味。


結局、こうしてのんびりとした時間を、この部屋で過ごせたのは、この日が最後になった。


突然、シャルからの念話が入って、俺たちは地上の執務館に至急向かうことになったのだ。







誤字脱字、誤表記などなど、お見苦しい点が

多々あるかと思いますが、お許し下さい。

見直し、手直しの時間的、操作的時間がほとんどなくて

話を書くことを優先に進めています。


コメ欄でご指摘頂いているのに申し訳ございません。

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