表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
アイテムボックスで成り上がり  作者: けんもも
第一章 建国編
61/70

ヒノモト建国

その後、ギルマスの交渉もあって無事に迷宮の所有権をマルク王国のみならず、他国含めて承認してもらった。

迷宮も正式に、アマミヤ迷宮と呼ばれることになった。

尤も、魔物の森の中にあり、周囲に集落どころかそこに行くまでに魔物の森を越えなくてはならないので、全ての国からしても価値のない迷宮だと判断されたのだと思うけど。


俺としては自由にできる迷宮を貰えて、迷宮を魔改造した。

竜の魔石からバンバン魔力を吸収させ、アマミヤ迷宮のダンジョンコアはすくすく育っている。

このダンジョンは、地下7階と、地下13階に、森林フィールドがある。

俺はこの2層をセーフティーゾーンに変えて、強い魔物が出現しない層に変えた。

あと、地下1階には薬草などの採集が出来るゾーンを作り、実質的な魔物討伐は地下2階からスタートするようにしている。

地下6階には、C級程度の魔物を配置し、地下7階に降りる前には、小ボスも配置している。

また、リンに作って貰った武器や防具を宝箱から出るように配置し、サクラの所のゴーレム系の魔物も放っているので、鉱物資源も取れると思う。

そしてこのアマミヤ迷宮の最大の特徴は、ポーションが宝箱から出やすいということだ。

上層では、初級回復ポーションがメインだけど、中級回復ポーションも出るように設定。

中層では、初級魔力ポーションがメインだけど、極まれに中級魔力ポーションが出るように設定した。

中級回復ポーション1本で金貨2枚、魔力ポーションは初級でも金貨7枚の価値がある。

その内に価値は下がるとしても、十分に魅力と特徴のある迷宮になった。


俺がこの情報を冒険者ギルドを通して流すと、一気に広がって、しかも迷宮内部で安全に野営できる場所がある以上、長期間迷宮に潜り、魔物討伐よりも宝箱探しを目的とした迷宮探索の冒険者パーティーが増えた。

次第に、セーフティーゾーンに集落みたいなものも形成されて行く。


地上部分は、明確な境界は決められていなかったけど、迷宮入口を中心にして半径10㎞の円形に土魔法で城壁を作って、城壁内部は更地にしておいたんだけど、何となくその部分が俺の領地と認定されているっぽい。

地上部分には俺自身、手を加えるつもりはなかったんだけど、自然と人が集まって来て街が形成されていく。

一応、独立国家として認定されているので、行政府が必要だと言われて王宮っぽいものも作っている。

尤も、実際の執務室は魔改造した迷宮の地下26階部分にあって、居住スペースもそこに置いているので、セキュリティーは万全。


龍山脈でさらに1体の炎竜を討伐して、アマミヤ迷宮のダンジョンコアの横に竜のコアを置いているので、半端ないぐらいダンジョンが成長している。

一番広い階層で、周囲50㎞程はあると思う。

ダンジョンの中でワイバーンが余裕で飛び交ってるしね。

どこの魔境だよって感じだ。


まあ、それでも上層部分は親切設計だし、セーフティーゾーンの7階層などは住み心地がいいのか、完全に街が形成されている。

俺の迷宮内のことなので、治安維持のために自警団を組織して迷宮内に常駐させている。

基本迷宮内のことなので、自己責任だけど目に余る輩、特に俺の迷宮内の一部を自分の領地か領土みたいに考えて行動している輩には退場して貰っている。


地上部分も、俺が作った城壁のさらに外側に街も形成されていて、独立国家だけど税の徴収がないのに、一定の安全が確保されていることや、迷宮からの資源が豊富なことで商人が集まり、さらに人が集まってくる。


独立国家・ヒノモトは、一応俺が統治者であるけども、基本シャルにお任せしている。ミュールとミューリもその補佐をしているし。

いろんな種族が集まってくると、それなりにイザコザはあるけれども、目の余る行為をする輩は、俺が問答無用で俺の迷宮領域(地上部分も含めて)への立ち入り制限をかけるので、自然と悪さをする奴はいなくなってる。


俺はと言うと、自分の所の迷宮のメンテをやりながら、取り敢えず、大陸中の迷宮の攻略を進めて、今や全ての迷宮を管理しながら、魔素の循環が活性化するように各迷宮を育てている感じだ。

サクラやリンも3つずつの迷宮管理を行うようになっていて、毎日充実しているようだ。


サクラやリンの情報だと、龍山脈のあちら側(魔族領域)と、こちら側との魔素濃度の差は緩やかになくなって行くみたいだ。

まあ、龍山脈で狩りをして、そのままアイテムボックスに収納して、それを各迷宮内でリボーンさせているので、サクラやリンに言わせるとダンジョンコア的にも、理不尽な魔力補充ができているようだ。

アイテムボックスの恩恵、半端ない感じ。

龍山脈で、竜や高レベルの魔物を倒すと、大部分の魔素は、龍山脈に留まってしまうし、大型バス程度もある魔物なんか、通常だとその素材の大部分は、放置するしかないんだろうけど、俺の場合、魔素と素材丸ごと、各迷宮に運んでこれるので、魔素の循環と、ダンジョンに吸収されてリボーンする魔物の熟成具合が半端ないみたいで、サクラやリンからは、毎回お土産代りに、龍山脈の魔物の死体丸ごとを強請ねだられて大変なんだよな。

まあ、お陰で数百年どころか1000年単位で、魔素環境が改善しているみたいだけどね。


俺の元教え子たちはどうしているかと言えば、よくわからない。

俺が建国したことを知って、何人かやってきたみたいだけど、相変わらずの俺様理論で勇者気分が抜けてないみたいだし、無視することにした。

俺はすでに、担任じゃないしな。

自己責任で頑張ってくれって感じだ。

シャルを始め、ヒノモトを統治している俺の身内と言うべき幹部たちは、異世界召喚された元教え子たちのチート能力以上のスキルと、実践で裏打ちされた戦闘力と知恵があるしね。

元教え子なんかは、軽くあしらわれているみたいだ。


ちなみに、迷宮創造スキルは、まだサクラやリンにバレてない。

お陰で、地下26層以降、かなりの階層を作って

それぞれの階層ごとに、時間を見つけては籠りながら

フィギュア作成に勤しんでいる。

目下のところ、自律型のフィギュアを作り出すことが最大の目標だ。

造形的には、半端ない。

この世界に転移した時に消去され、血の涙を流して俺のかつてのコレクションを越えてると思う。

しかも等身大だし。

勿論、また何があるかわからないので、各2体ずつ作って、一体は俺のアイテムボックスの中に収納済だ。


ともかく、俺の毎日は、充実している。

今や一国一城の主だ。

一城じゃないか。

迷宮自体が俺の領土というか城みたいなものだしね。


まあ、それはいいけど、兎も角、地球の神様がいたってことは、

この世界にも管理している神様みたいな存在があるんだろうし、

定期的に?ダンジョンマスターを地球から召喚している感じだし、

そっちの謎も解き明かしたい気もするけど、

サクラやリンの手助けをしながらダンジョンマスターの目的達成の手助けをしている限り、この世界の神様に嫌われることもないだろう、多分。


取り敢えず、迷宮の改造も一段落ついたことだし、

ヒノモトの地上部分および周囲の魔物の森の開拓(改造?)を頑張るかな。

頑張るのは、都市づくりの方で、統治機構については現状のままシャル達にお任せだけどね。

統治とか面倒だしね。


取り敢えず、この話で一旦休止します。


続きを書くかどうかは、ニーズと自分の体調をみながら

考えたいと思います。


読んで下さった皆様、ありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ