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アイテムボックスで成り上がり  作者: けんもも
第一章 建国編
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魔力ポーション

翌朝、目が覚めた時には、シャルさんはまだ眠ってた。

そう言えばシャルさんがいつも何時ぐらいに起きてるのか聞いたことなかったな。

俺が冒険者ギルドに行った時にはいつも受付に座ってるし、俺より早く起きてると思うんだけど。

シャルさんを起こさないように準備して、テーブルに朝食になりそうなものを並べた時にシャルさんが起きた。


「えっ?あっ?おはようございます。ちょっと寝ぼけてました。なんでケンタさんが部屋にいるんだろうって。すみません。」


「いえ。起こしてしまいましたか?一応、朝食を準備しときましたけど。こっちの朝食メニューはあんまりおいしそうじゃなかったので。」


「ありがとうございます。ちょっと準備してきますね。」


「サッと来て、サクッと装備をつけて戻ってきた。」


そうかお化粧とかしなくていいから準備に時間がかからないんだなきっと。

そう言えばこっちの世界で化粧とかしている人見たことないな。

化粧はないのかな?

まあ基本こっちの世界の人って美人、美男率高いからなぁ。


「それで今日の予定はどうするんですか?」


「まず冒険者ギルドの支部に行って、シャルさんの用事を終わらせましょう。買い物とかは問題なさそうですし。あっ、人が増えているならもしかしたらポーション類とか買い取り額が上がったりしてないですかねー。あと必要な素材とか。」


「解りました、その辺りの情報も聞いてみますね。もしポーション類の買い取りが必要の場合、対応できますか?」


「大丈夫ですよ。まあ数によりますけど。あと、こう言ったポーションって需要とかあるんでしょうか?」


そう言って朝作ったばかりのポーションを取り出した。

実は昨夜、魔石を煮込んで?作った水は超魔力水と言うアイテムになり、これをアイテムボックスに入れると中級魔力ポーションと言う合成レシピが出来ていた。

何だろう?試しに合成して、再度分解すると薬草と超魔力水に分離される。

回復薬と同じなのか?色はかなり濃い青。

超魔力水自体が青い水なんだよね。

一応、別の大びんに入れて保管してるけど使い物にならないなら廃棄予定。



「あの、これ、中級魔力ポーションって鑑定されたんですけど。」


「ああ、そうなんですね。普通のポーションとは色が全然違うし、調合屋でもみたことなかったですし。」


「それはそうですよ。これって、極まれですけど、迷宮の宝箱から出てくることもあると言う魔力ポーションですよ。魔力ポーション。」


「えっと、有名なんですか?」


「知らないで持ってたんですか?これは、魔力を増やすポーションですよ。魔力って増えた分だけいろいろな魔法が習得できるようになるそうですよ。勿論、魔法スキルを持っているスキルホルダーの人限定ですけどね。スキルを持ってない人でもこれを飲むと、魔術を理解出来たら後天的に魔法スキルを得てスキルホルダーになるそうです。尤も魔術を理解するには古代文字を理解できないと難しいので、誰でもすぐに魔法を使える訳じゃないですけど。それでも中には後天的に魔法スキルを習得して魔術師と呼ばれる2属性の魔法を使える魔法師になる人もいるそうですよ。」


「えっと、その古代文字の魔術の本って誰でも読めるんですか?」


「まあ図書館に行けば。一部禁書扱いになっているものもあるますけど。でも古代文字を理解するのは無理ですよ。超難解な文字ですから。それよりも魔法スキルを持っている人なら、垂涎のポーションですからね。この一本で金貨50枚以上はします。そもそも中級ですからね。初級魔力ポーションは聞いたことありますけど、中級魔力ポーションもあるって聞いたことはありますけど、少なくとも私は初めて見ました。」


魔力が増えるか。

でも魔法スキルだけに影響があるってどうしてだろう?

スキルとしては同じなんだよな。

魔力、ゲームで言えばMPって自然回復しないのか?

もしかしたらスキルってMP消費してて、MPがなくなった後は最低限の機能しか使ってないとか?

もしくはMP不足でスキル自体のレベルアップが出来てないとか?

まあいずれにせよ売り物にはなるけど、かなり目立つってことか。


「じゃあ、支部では売らない方がいいよね。悪目立ちしそうだし。」


「ですね。こんなの持ってるの知られたら、迷宮PKされますよ。」


「迷宮PK?」


「迷宮内は、犯罪記録がつかないんですよ。なので迷宮で殺人や犯罪を起こしても盗賊しはなりませんし。死体は迷宮に吸収されて証拠は残りませんしね。」


「なるほど、そう言えば迷宮内では注意しろって言われてましたね。」


「いずれにせよ、あんまり高額なものを持っていると知られない方が無難です。」


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