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アイテムボックスで成り上がり  作者: けんもも
第一章 建国編
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シャルのスキル

「お帰りなさい、ケンタさん。」


お帰りなさいか、なんかいいなー。


「ただいま戻りました。えっと討伐の確認をお願いします。」


ではこちらにどうぞ。ホーンラビットとボアーの討伐部位を出してあげた。


「一応確認しますけど、これって今日一日で狩ってきたんですよね?」


「そうですね。丁度ホーンラビットのコロニーを見つけたので。」


「コロニーですか。どんだけ森の奥に入ったんでしょうねー。ピクピク」


「えっと、プンプンじゃなくピクピクですか。」


「ええ、ピクピクですよ。全く無茶をしますね。装備を換えたと聞きましたが、いい武器を使っても何かの弾みで不覚を取ることがあるんですよ。まあ本来C級冒険者ならホーンラビットごときに後れを取ることはないんですけど、ケンタさんは特別なんですからね。」


「そう言えば、シャルさんは鑑定して俺の状態をチェックできるんですよね。ちなみにどんな風に見えるんですか?」


「どんな風にってご自分でステイタスオープンすればいいじゃないですか。それと同じものが確認できますよ。」


「そう言えば俺のLVってどうなんでしょうか?」


「まあ、朝よりもLVが2つ上がってるので、本当に今日一日でこれだけの討伐をしてきたのはその通りなのだと思いますけど、本来LV5だとE級冒険者相当ですよ。C級に上がる時にはLV15に上がってます。まあそこからLVを上げるのは大変なんですけどね。迷宮にでも潜らないと強い魔物とそうそうはエンカウントしないですし。」


「なるほど。俺はレベル的にはE級程度ってことなんですね。」


「そうですよ。そもそもLV1だったのに、昨日LV3になってたんでびっくりしたんですから。ビッグボアーを単独で倒したんだったら納得ですけどね。」


「ちなみに、シャルさん達一般の人はやっぱりLV1なんですか?」


「魔物を倒すだけがLVアップの手段ではないですから、LV2程度の人ならいますよ。本当は人にLVを聞くのはレディーに年齢を聞く以上にマナー違反なんですけどね。ケンタさんには教えてあげます。私はLV3ですよ。特に魔物退治をやったことはないんですけどね。少しは身体を動かす訓練はしてますけど。」


「そうなんですね。ありがとうございます。シャルさんももしかしたら冒険者になりたいんですか?」


「それは、そうですよ。ただ冒険者は誰でもなれるけど、誰でも続けられる職業ではないですけどね。まあ私の場合スキル的に冒険者に向いてないですけど。」


「そうですか?シャルさんのスキルすごく武器になると思いますけどね。魔物のレベルとかスキルとかも見れるんですよね?」


「それはそうですけど、そんなの何度か戦えばわかることですし。」


「初見魔物相手には凄い武器だとおもいますよ、やっぱり。」


会話をしながらも討伐部位の確認とギルドカードの更新をして貰ってシャルさんと別れた。

いろいろ有意義な情報だった。

宿に帰って、女将さんにホーンラビットとボアーの肉を買い取りするかどうか聞いてみた。

状態を確認したらかなり高評価を頂いていくつか買い取ってもらった。

在庫がなくなったら定期的に買い取りしてもいいて話になった。

ホーンラビットとボアーの肉は、牛肉と豚肉みたいにごく一般的に流通している肉みたいだ。


お風呂の入った後、部屋に戻って今日の3分間合成スタート。

魔力水は大きな寸胴鍋に2つ分確保した。

あと、今日ギルドの2階に行った時に毒消し薬と抗麻痺薬を購入して分解済みだ。

合成に必要なのは、それぞれ毒薬草と痺れ草、魔力水だけだ。

しっかりレシピ欄に出てきている。

大量には必要ないだろうけど、各10本ずつ作っておいた。

後は中級回復ポーションを100本ほど作ってみた。

問題ないみたいだ。

昨日作った物に合算されてるみたいだから同じものなんだろう。


中級ポーション1本売ればこの宿で一ヶ月悠々と暮らしていけるし、もしかして冒険者止めてもいいんじゃないかって気がしてきた。

でも、俺と言う存在はアミラス王国に知られてる訳だし、この先どうなるか分からないしな。自衛できるぐらいの力は付けてた方がいいだろうな。

それに、魔物を倒せばその分スキル獲得できるし、他のやつよりもかなり有利にこの世界で暮らせる気もするしな。

もう少し頑張ってみるかなー。

それに迷宮探索とか少し憧れるしな。


夕食は早速女将さん達がアレンジした焼き肉だった。

テラス席に案内されてまあ客寄せみたいなものだな。

匂いだけで客を呼び込めるだろうし。

一人焼き肉は淋しいけどなー。

まあシャルさんも手伝いで忙しそうだし仕方ない。


結果的にテラス席は満席。

順番待ちになった。

俺は早々に席を譲ることになった。

まあテーブル席を一人で使ってたら営業妨害だしね。


人気が高くなって翌日からは予約制になって、その内換気扇のアイデアを出してやったら店内でも焼き肉OKになって、更には焼き肉専用テーブルを作って本格的な焼き肉専門店になっていくんだけど、それも先の話だ。

最終的には俺が知っている焼き肉とは違うメニューじゃないってほど旨い料理になっていくんだけど。

たれの開発が凄いね。

獣人だけに味覚とかも鋭いんだろうか。

猫舌はないみたいだ。うん、猫じゃないしね。


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