第十七話 レプスレポート2
この物語は、倉庫娘のサモナー道中記 本編 第七十七.五話のサイドストーリーになります。
先に本編 第七十七.五話をお読みになりますと、よりお楽しみ頂けるかと思います。
お久しぶりです。レプスです。
冬の間は静かだった主人が、春になったら急に元気になってとても迷惑しています。
先日、初めて高い山に登りました。
大水でもないのに、どうして高い所に登るのか。
とても疑問でしたが、どうやら、薬の材料を探しに行くみたいでした。
難しい事は解りませんが、普段は平らな地面か穴蔵しか知らない私にとって、山は、とても恐ろしい場所でした。
まず、山では耳が良く聞こえなくなります。
私たち兎の命とも言うべき耳が、何だかボワーッとなってしまうのです。
これが、噂に聞いていた『妖精の耳打ち』なのかも知れません。
高い所に棲む妖精がそっと耳打ちすると、私たちの耳が聞こえなくなると言う、兎の間では伝説の呪いです。
ついに、私にも呪いが!?
と、最初は少し慌てましたが、おじいちゃんから習っていた呪いの解き方で事無きを得ました。
ですが、更なる恐怖が待っていたのです。
何を思ったのか、主人は私をハーピィの巣に連れて行ったのです。
しかも、行き先は言わないまま。
まあ、私の強さの前に恐れをなしたのか、ハーピィたちは手出し出来ないみたいでしたけどね。フフン。
故郷のお父さんお母さん、元気ですか?
風邪など、ひいたりしてませんか?
そして、弟たち。
ハーピィには、十分に気をつけるんだよ?
あと、お父さんやお母さんから呪いの解き方を習っておいてね?
上手く出来ない時は、前足で鼻を摘まむと良いですよ!
それでは、お身体に気をつけて。元気でくらしてください。
……追記。
今の職場で、私にも後輩が出来ました。
ですが、その後輩はハーピィなのです!
しかも、私を食べようとするのです。
常に死と隣り合わせの職場ですが、ボーパルバニーになるまで、私は諦めません!!




