憑かれて
こんなの書いていきたいよっていう…そういう
「もう、やだよ。祓ってもらいにいく!」
『はぁ⁈約束が違うだろ!兄様みつけるまで憑いてていいって…』
「知らないよ!君が人間食べるなんてしらなかったんだ!」
『うん。聞かれてないからな?オレだって腹が減るんだ。因みに、人間の肉など食べないぞ?栄養を貰うだけだ』
「どっちにしろ死ぬんだから一緒だよ!しかも、僕の身体でそれやるのは酷いよ!」
『オレが直接、食べることは出来ないんだ!仕方ないだろう?他のやつもそうしてるんだよ。まぁ、主から少しずつ貰うやつもいるがな』
「じゃあ…」
『嫌だね。食事は一度で済ませたい。それに、兄様に会う前にお前に死なれるわけにはいかないからな』
「ふざけるなよっ!やっぱ祓いに…」
『自我を残してやってるだけ有り難く思えよ!』
「それが逆に辛いんだって!気付いたら目の前に食い荒らされた人がいるんだぞ!?」
『そりゃあそうだ。お前が食ってるんだ』
「僕は食べてない!」
『実際はな?傍から見るとお前が食ってる様に見える』
「最悪だぁ…」
『まぁまぁ。仲良くしよう』
「出来るわけないだろ…」
小さな部屋に自分の声だけが響いていた。