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続・プロローグ
すみません。前回のプロローグの続きです。
「母さん……。じゃあ、僕のお菓子で笑ってくれるかい? ……あの頃みたいに……
母さん……僕は……僕はもう……誰とも、笑えないよ……」
僕の目には涙が……
いや、理由は考えずとも分かる。何故なら……
今日作ったお菓子が母との思いでのパウンドケーキだからだ。
僕は母を亡くしたことがショックで学校には行っていない。いわゆる、不登校というものだ。
それほどまでに僕にとって、母は大事な存在だったのだ。
生まれた時には既に、父はいなかった。
だから、父の顔を一度も見たこともない。
母を亡くしたことを期に家に引きこもるようになった。
そして僕は、誰とも関わることなく……。誰とも笑わなくなった。