表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/33

オープニング 5 運命という名の必然 その1

筆談表記だと流れが悪くなる為ここから会話風になりますがまだ筆談です。

「やっぱりここは日本なのね?」そう(セシル)が聞くと


「そうだよ」と(イシガミ)は答えた。


いくつかやり取りしてここが私の前世に良く似た世界ではなく、私の元居た日本(せかい)だと知れた。

ただこの(イシガミ)は私達がここに来た経緯(いきさつ)()()()()の話をしたら「有り得ない…いや…ひょっとして…」とかブツブツ独り言を言い出した。

思慮深い所に落ちてくれたおかげで(わず)かな大気の衝撃で済んでいるが、その()()はとても衝撃的なものだった...






(『クランディアと呼ばれている世界から来たクランヴェール公国軍のセシル=クランドール大佐です』と彼女は言った...だがそれは...)


「…今書いてる僕の小説そのままじゃないか…」

「夢…(ギュっ)痛いな…なら書いたものが現実に?って小さい理由は…?」

「ひょっとして...夢をヒントに書き出したけど...彼女の居た世界の情景がこちらに流れていて夢という形で認識していた...?」


ふと我に返りルーペを覗くと…彼女(セシル)は驚愕の表情を浮かべていた。

…どうやら声に出ていたようだ…


「取りあえず休憩しないか?昼食を取りたい」


そう筆談で呼び掛けると「先程のような小声なら筆談でなくとも良い」

と言われ小声で「分かった」と返事をしたら…


「衝撃!口を覆って!!」


と凄い形相で言われた…解せぬ…






「休憩に入ります。幸い時差はあまり無いようですね。各自昼食を取ってください。私は試したい事があるので少し席を外します」


私がそう言うなりクレアがアレコレ聞いてきた。皆はいつものようにクレアに質問役を任せたようだ。


「今憶測で話すのもなんだから私が戻って来るまで待ってくれる?」


そう言われてクレアは不満げに「はぁ〜い‥」と返事をしながら唇を尖らせた。


「皆私がこの世界のこと、()()知ってる事はまだ口外しないでね。特にクレア」


そう釘を刺すと前科持ちの彼女(クレア)は「分かってますよぅ..」と小さく返事をした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ