32話 冷えた心の先にあるものは...
前回の着替えは軍服から部屋着になります(軍服は重くかさばるため)
何故着替えたか...そこはセシルのこだわりです(軍船ですが風呂...あります♪)
ただし、週1回の規定有(普段は拭き布で我慢)
ピチョン...
『...絶対覗かないでよ』
セシルが何か言ったようだが俺は風呂掃除を一心不乱にする事で、何も考えないようにする。
『三歳君、代わってくれないか?』
耕助さんも何か言ったようだが俺は『代わってくれない「イヤに決まってんでしょうが!」そこを何とか!?』聞こえないフリは失敗したが全力で拒否した。
『流石は三歳ね』「すまんセシル...話しかけないでくれ!俺は紳士でいたいんだ!」
俺は全力で目に力をいれ、瞬きするのも忘れて風呂掃除に専念する。
『ごめんね三歳』「謝らなくて良いから『分かった』...頼む」
『僕は別に変な風に思わないのに...』
俺の言葉にセシルが同意し、俺から意識を遠ざけてくれた。が耕助は...
無意識なのかセシルに向けた意識が昔の自身と比較し、同じ感覚でしかないのにと反芻している。セシルが意図的に俺を視ないようにしているからバレてないが...
『(覗き見している感覚に苛まれておるの)』「リア!『(風呂掃除に集中せい!)』?!」
突然リアが話しかけてくれた事で、俺は耕助さんから意識を外す事が出来た。
「助かったぞリア」『(すまん...余りお主に意識を向けると耕助とセシルに気取られる故、小出力の念話になるぞぇ)』『それでも助かるよ』
俺は乾いた眼を労るように強く瞑った後、目頭を押さえ揉み解した。
「落ち着けた事で一つアイデアが浮かんだよ」『(分かった。任せておくが良い♪)』
一瞬頭に?マークが浮かんだが、直ぐに俺のアイデアがリアに伝わった事に気付き俺はリアに感謝した。以前なら便利な能力だと感心半分だったが、今は頼りになるという感覚が全面に出る為リアもご満悦だ。
『もう良いわよ』「何が?」『やっとかぇ』『そうだな』『そうだなぁ?!』「あっ...」
何事かと思ったが、直ぐにセシルが風呂を上がった(多分着替えも終わってるだろう)事を伝えてきたのだと理解した。それにリアが気の無い返事をするも、俺は風呂掃除とリアのお陰でその事から完全に意識を外せていたことに自身の返答で気付く。
だがそんな事よりも耕助さんが言った一言に、セシルが冷たくも熱い言葉を向けたのが分かった。
「耕助さん!魂の傷に『酷く「無いです!巻き込まないでくれ!!」そんなぁ...』自業自得だろ!」
俺はもう耕助に敬語を使う事を止めた。俺より大人だと思っていたが、良く考えたら先に生まれただけで生きていた期間は25年だったと今更ながらに気付いた。
『それもそうじゃのう。お主、これからその盆暗に気を置く必要はないぞぇ』
『それはどう言う『『言葉通りの意味じゃ!!』』なんでだよ?!』
二人の言葉に異を唱えているが、俺はさっきも思ったが耕助からはセシルのような悲壮感が全く感じられない。セシルは悲壮感を感じさせないよう振る舞ってるだけだが、この人は多分本当に感じていない。
『言われてみればそうじゃのう』『『なにがよ?』』
俺の表層意識を読んだリアの一言に疑問を持った二人だが
「耕助さんは俺以上に、(日本で暮らす事への)危機感が無いって事ですよ」
『...あぁ〜』『?どういう事だい?』「やっぱりかぁ...」
俺が耕助の昼行灯を地で行く態度に言及すると、セシルがやや呆れ気味に同意する。
だが自覚のない耕助の態度に、俺は天を仰いだ。
『耕助よ?お主これからどうやって日本で暮らしていけば良いのか、考えた事はあるのかぇ?』
『ん?それは僕が考える問題かい?』『「なんだって?!」』
『耕助よ...お主、ソレを本気で言うておるのかぇ?』
リアが耕助に俺がさっき言った事をより具体的に示すも、耕助はまるで他人事のように聞き返した。それを聞いた俺とセシルは驚くも、リアは冷静に...だが何処か静かに怒りを称えるように問いかける。
『本気も何も...僕は既に死んでいる身だよ?何を心配する必要があるんだい?』
「『......!?......』」
俺とセシルは耕助の回答に本気で驚いた。まさか完全に他人事に感じているとは、夢にも思っていなかったからだ。
『だって良く考えてごらんよ?僕は一度だってセシルに何か言って、行動に変化をもたせたことがあったかい?』
尚も言い募った耕助の言い分に、さすがのリアも呆気にとられたのか閉口する。そこに今度はセシルが割り込む。
『あなたねぇ...私が死ねばあなたも消えるのよ?それでも危機感は無いの?』
『無い...かも知れないね』『はぁ〜?』『まぁ落ち着いて...』
『これが落ち着いてなんて『慌てて事態が好転する?』...しないけど!!』
だが耕助の飄々とした態度に、セシルも翻弄される始末だ。
そんな耕助を見て、俺はある既視感に囚われる。どう切り出そうか悩む俺を視て、リアが代弁してくれた。
『耕助?お主...クランディアはおろか、日本にも未練は無いのかぇ?』
俺の想いをのせてリアが言った言葉に、耕助は
『そうだね...クランディアは正直、どうでも良いかな?』
予想通りの回答をした。だが続く言葉までは、予想通りでは無かった。
『流石に日本には未練有るよ?僕はコチラの世界で死んだんだからね』
「その割には口ぶりがあまり「みっく〜ん?ひょっとして、さっきから耕にぃと喧嘩してるぅ〜?」...えっ?!」
そんな耕助に再度問いかけようとしたら、さお姉が俺の後ろから呼びかけてきて...
「危機感無いってどう言う事なの?教えてくれるかなぁ〜?」
問い詰めてきた。しかも...眼が笑ってない。こんなさお姉は初めて見た。
「ちょっと待って「待ちますよぉ〜...教えてくれるまで...ね♪」
ヤバい...笑えば少しは可愛いとか思ってた俺は、どうかしていた。すると...
『沙織、ちょっと落ち着こうか』『耕にぃ!?』
突然入れ代わった。
『良かったの』『...そう、だな』『あれは本物の女にしか出来ないわね』
だが、そのおかげで助かった。リアの言葉に同意しながら、セシルの言葉に頷きかけそうになった俺は
『いや、セシルは女だろ?』『性別の話じゃないわよ?!』『ん〜?』
『そこは複雑なんじゃよ』『どういう風に?』『そこは乙女の秘密じゃのぅ♪』
突っ込みを入れた。それにセシルがよく分からない否定をしたと思えば、リアもまた良く分からない返しをする。
『(セシルとリア)どっちの事だよ...』『なにがよ?!』『もうええじゃろ?』
俺は何が乙女の秘密なのか分からないまま、気取られないよう自分の身体に集中する。
『耕にぃ?みっくんと喧嘩した?』『してないよ。どちらかと言えばセシルと口論になりかけた所をリアが割って入ってきて、それに答えた僕の言葉に三歳君が何か言おうとした所に沙織が来たんだよ』
さお姉の問いかけに耕助は嘘ではないが、本当でもない事を言い出した。
『どういうつもりじゃろうの?』『『分からないな』』
リアの疑問に、俺もセシルも答えることが出来なかった。が...
『俺...『みなまで言うでない』...でもなぁ...』『なによ?』
耕助に身体を自由にされる事に、一抹の不安を感じた事に...
リアはそっぽを向き、セシルは似たような体験をしたくせに...
『ちょっと?!変な事考えないでよ!?』
俺の嫌な妄想を感じたセシルが、怖気を感じた時...
『◯◯の階段の〜ぼる〜じゃの♪』
リアさんや?その歌、何処で仕入れたんだい?
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