オープニング 1 見知らぬ世界
『ズヴォーーーーンンンーーー−−…』
大きな衝撃と共に意識を取り戻す?!
衝突安全機構が働き、警鐘が鳴り響く音で自然と目が艇体状況表示版に向く!!
(水中にいる?!)
最大戦速でいたおかげで気密性が保たれ乗艇員も無事…
いや‥艇体状況表示版には浸水を表す警告表示が点灯した!
「緊急浮上!!!」
私の指示に一瞬?疑問符が浮かぶも視界に広がる碧の世界でその意味を理解しヨーマンが操舵する!!
「緊急浮上!!」復唱するヨーマンに続き「衝撃に備え!!」と指示を出す!
「水面に出ます!!!」
ヨーマンが軽く叫ぶと艇首が水面に放り出され小さな浮遊感の後水面に打ち付けられる!!!
「浸水部の確認及び排水作業!急げ!!」
緊急艇内放送で呼び掛けた後クレアに各部所状況確認と報告があればするよう伝えヨーマンの隣に移る。
「ヨーマン、外の環境はどう?出れそう?」
口調をいつもの感じに戻しつつ聞くと
「外気はクランディアと変わらないようですが…アヴェイル少尉!?」
ヨーマンの視線の先にはアヴェイルの戦甲翔が...
「戻れ!!脳筋!!」
無線経由でカーウィンがさけんでいるが私はアヴェイルに周囲の確認をさせる事にした。
「アヴェイル、周囲を見渡してこの場所から出れそうな所はない?」
そう聞くと
「…飛べません…」
思わず「は?」と聞き返すと
「魔力増幅拡張機能の出力が上がらん!!」
と言ってアヴェイルが帰投してきた。
ヨーマンに魔力濃度を聞くと
「計測不能…です」と言われた瞬間機関室から呼び出し音がありクレアが出る。
「こちら艇橋どうぞ。」
「機関室のゲビックだ。魔力内燃機関の出力が上がらんのだが、どうやらこの地域の魔素は簡単には取り込めそうにないぞ」
ゲビック=バルケム1等技長の信じられない言葉を聞いて意識が遠のいた。
.........ここは想定した通り異世界だが......
境界階位が有り得ない!!!




