15話 動き出した時間
今更ですが『目は口ほどに物を言う』ってのを表現出来てたら幸いです♪
「流石に明日にしないか?」
僕が時計を見ながら沙織に言うと
「大丈夫!恵子ならまだ起きてる!」
自信満々に答える沙織の言う事に、首を傾げながら純玲を見ると
「起きてると思うよ?」
と言うので私は「連絡してる間、三歳にまだ掛かるって伝えてくるわ」
そう言ってトイレに行こうとすると
ガシッ!と捕まれ
「アンタみっくんの......見るの?」
沙織がとんでもない事を言い出した!...が
「入れ替わるから!!変な事はしないわ!!」
慌てて答える私に、沙織は怪訝な顔をしてから
「顔が赤いわよ?アナタ...ひょっとして...」
訝しむ沙織を見ながら私はやらかす!
「ワザとじゃないの!タイミング悪くてたまたま拭いちゃっただけなの!!」
(((……………………)))
「アンタ何してんの?!」「違ぁ〜う!」「えぇぇ〜〜♪♪♪」
純玲だけ悦んでいるのはほっといて、掴みかかろうとしてくる沙織を交わし
「とにかく代わってしてもらうから心配しないで!!」
そう言ってトイレに逃げ込んだ。
『『三歳!!...?』』
まるで示し合わせたかのように互いに念話した...が、三歳の方が限界のようだ。
そう甘く考える愚かな私は、入れ代わった瞬間!後悔と共に三歳を呪った!!!!!!
さっきとは比べ物にならない程の危険が目の前に広がっている!!!
私は部下たちの前で立ち上がり(ちょっとでたかも?)
「三歳の馬鹿!アホ!!間抜け!!!いやぁぁぁぁぁぁ......!!!」
何も無い股間を抑えながら、三歳を呪いつつトイレに駆け込んだ。
「......はぁぁぁぁぁぁ......」
こんなに我慢したことは今まで絶対無いって位、溜め込んだ老廃物を解き放つ開放感に息を吐いていると
『スマン、限界だった』
「限界すぎるわよぉぉぉぉ......!!!!」
(ちょっと漏れたじゃない)
そう心の中でつぶやきながら、三歳の言葉に私が答えた時には
『重ねてスマン』
『…………』
自己申告した。ドアの向こうから、リアのヒトデナシと言いたくなる程の大爆笑と
「筋肉痛待った無し確定ですね」
クレアの無慈悲な声が、かすかに聞こえた気がした。
『このまま寝たいんだが...』
俺の言葉をセシルは拒絶したのだが、その理由が驚愕過ぎる!!
『恵子さんが来るのよ』『は?!』
『前世の記憶を取り戻したの』『...?良かった、な?』
『沙織と純玲が私の義妹だったの』『...はぁ?!』
『因みに恵子さんが沙織の同級生』『それは知ってる』
.........取り敢えず.........
「情報量多いわ!!!」
思わず声に出た。
コン!コン!コン!
「みっくん?耕にぃ?どっち?」
トイレの向こうに居る義姉の声がドア越しに聞こえた。
「俺だけど、義姉さん本当にセシルの妹なのか?」
「『あんな女の義妹じゃないわよ!』」
ややこしい...そんな事を考えながら俺は義姉にもう少し待つよう伝えた。
「じゃあ恵子待たせてるからまた後でね」
どゆ事?!
俺は遠ざかる足音を聞きながら、今湧いた疑問をセシルにぶつける事にする。
『おい!今から編集長来るってどうなってんだ!』
『ソレさぁ、後にしない?やる事詰まってるし、私も眠いわ。三歳もさっき言ってたじゃない。アナタこっちで寝てなさいよ』
セシルの提案に一抹の不安を覚えた俺は
『セシルが寝て俺の身体が起きてたら...色々どうなんだ?』
言葉で上手く言えなくても俺の感情は伝わるだろうと、セシルに念を送る。
『私はリアじゃないからそこまで分からないし、三歳も同じでしょ?でもまぁ大体は分かったわ』
答えると同時に入れ代わってきたセシルに俺は
「パンツ履けよ!!!」
念話を忘れて叫んでしまった。
気のせいか...ドアの向こうでリアが悶絶して限界を迎えている気配がした。
三歳と二回入れ代わり猛省する...
(......やらかしたぁぁぁ......)
三歳は物凄く紳士的だからほとんど見てないとは思う、ケド...
「うぅぅぅ......」
羞恥心に打ちひしがれていると
コン!コン!
ノックがしたので私は三歳がパンツもズボンも履いてるか確認し、トイレのドアを開けた。
開口一番「痴女」「誰が痴女やねん!覗いてないわ!!」
「パンツ履かないヤツって意味よ」
その時三歳の悪態に答えたのは
バタン!ギィ、バタン!ガチャリ!
私がトイレのドアを閉じたのと同じタイミングで玄関のドアを締めた...
「......あなた......ひょっとして...セシルさん?」
恵子ちゃんだった。沙織同様老けてはいたが...
「恵子ちゃん...だよね?」
沙織より常識的な格好をした女性が僕の声を聞くなり!!!
「耕助さん!!」
思い切り抱きついてきた。
えぇぇぇぇ!!!と驚く間もなく
「恵子人妻でしょ!あと耕助さんって何?!」
「はいはい、靴脱ぎましょうね〜」
どうやら長い夜になりそうだ...
女性には分からないかもしれませんが
男ならアレの下にある管を抑える事でロスタイム(アディショナルタイム)を稼ぎ
白いヤツにゴールを決めれる時がある...かもしれない。




