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複製人生   作者: 名のないりんご
第六章 聖魔王国大戦編
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第五十四話 決戦前日

      聖魔王国城内にて


「まだ、ロギアス・アレク・レオナードは捕まられないのか?これは貴様の失態だぞルーク。」


まだ治癒しきっていない身体で王の前に膝をつく。


「ご安心を。しばらく奴が何かすることはないでしょう。もし、また起こしたのならそこに向かいアレクを殺すのみです。」


俺だって自分の家族を手にかけるような真似はしたくない。


だが、唯一の問題点は俺はアレクのことを何も知らないという点だ。


その時、城の扉が勢いよく開き兵が慌てた様子で転がり込んできた。


「何事だ!?王の前で無礼だぞ!」


「も、申し訳ありません王よ。しかし、急ぎでお伝えしなくてはならないことがございます。」


王は部下に命令し発言を許す。


そして、俺の一番聞きたくない情報が入って来た。


「世界の異端者、ロギアス・アレク・レオナードが聖魔王国に戦争を仕掛けようとしている模様です!」


なに!?


「「「「まさか、、奴が、、いったいどうやって?」」」


周りがざわついている。


いつのまにか俺はその場を飛ぶように離れ、アーサーのいる訓練所へ向かった。


「アーサー!!いるか!?」


アーサーは騎士団長の椅子で紅茶を飲んでいた。


「あぁ、知ってるよ。まずい事になったね。彼の情報を調べてみると大賢者レイヴンと接触しているようだ。」


大賢者レイヴンだと?まずい、一番厄介な人間があちら側についてるようだ。


「やるのかい?」


こちら側も腹を括るしかない、、か。


「あぁ、戦の準備だ。」


      聖魔王国近くの村にて


聖魔王国の騎士団が俺たちの行く道を塞いでいる。


「貴様が世界の異端者だな?ここで止まらない、または降伏しない場合は武力で対抗させてもらう。さぁ!選べ!」


めんどくさいな。あの隊長が一番強いのか?


レイヴン先生の修行をつけてもらった俺が手こずる相手ではない。


「、、降伏の意思が無いようだ。能力!『兵隊鼓舞』!」


周りの兵の活力が上がったようだ。


「かかれぇぇぇえ!!」


一斉に剣を持った兵が突撃してくる。


「邪魔だ。どけ。」


地鳴りを起こし、全員を薙ぎ倒す。


「行くぞ、、、」


こうして二つの意思がぶつかり合う。


どちらも自分が正しいと思うことをするために。







『兵隊鼓舞』自分を含め、周りの人間のステータスを上げることができる。効果時間は10分程度だが、いくらでも使えるので集団戦ではかなり強力。

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