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複製人生   作者: 名のないりんご
第一章 プロローグ
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第十九話 魔道具店の店主

第二十話は12月の中旬ごろになります。

目覚めてから更に1日がたった後、俺は冒険者ギルドにいた。


これからの旅のことも考えて、資金を調達しておきたいからだ。


「アレクさぁぁぁん!本当にありがとうございますニャァァァァ!!」


ニアがギルドに入るなり抱きついてくる。


「わかったわかった、でも一旦落ち着こう、、」


その後は何があったのか闘技場での話をし、現在のガルドの話になった。


「アレクさんがガルドを説得してくれたおかげで自由の身になれましたニャ。」


多分これは警備隊が流したデマだろう。


朝、警備隊から連絡がありガルドが牢屋内で何者かに殺されているのが発見されたと聞いた。


「そ、そうだな。とりあえず、今日もいい感じのクエストを紹介してくれるかい?」


「わかりましたニャ!」


この世界にダンジョンという概念はない。


というかよく異世界系のもので見るんだけどダンジョンってなんだよ!誰が作ったかもわからないのに謎にお宝だけあるってどゆこと?


ツッコミたくなる。


今回は遺跡にて魔物討伐と宝を探すのが目標だ。


遺跡に移動すると入り口付近から声がする。


「グォォォォ!」


早速おでましか。


見た感じ銀守衛(シルバーゴーレム)


今、俺の階級はシルバー。


もうすぐゴールドで昇進できる。


まずはあの能力を試してみるか。


『筋力増強』発動。


「いくぜ!」


と意気込んだものの制御できず壁に突っ込んでしまった。


「いてて、、むずいな。」


すると、どこからか笑い声が聞こえてきた。


「見て!あいつ壁に突っ込んでるわよ!あははっ。」


そこには緑の髪をした魔法使いと黒髪の僧侶がいた。


「おい!なに笑ってやがんだこのヤロー!!!」


「やばっ、、逃げるよ!」


そう言うと2人はささっと逃げていった。


次見つけたらとっ捕まえてやる、、


次の日、俺は街の外れにある魔道具店に来ていた。


「沼のカエル亭??変な名前だな。」


ドアを開けるとカランコロンと懐かしい音を立てる。


「いらっしゃ、、あ。」


「あ。」


そこの店主は昨日遺跡で俺を馬鹿にしてきた魔法使いの方だ。


気まずい空気が流れる。


「よ、用件は何!?」


なぜ向こうがキレるんだ、、


「別にもう昨日のことは気にしてないし、今日はポーションを買いに来ただけだ。」


そう言いながら、俺は近くのポーションを手に取る。


た、、高い。普通の相場の2倍ぐらいの価格だ。


「しょうがないでしょ、この店潰れかかってるんだし。」


俺の表情から察したのか高値な理由を教えてくれた。


確かにこの店は人気がないと聞いた。


ぼったくりの店に行きたいやつは居ないだろう。


「しょうがない、攻撃力と防御力、あと治癒のポーション3つずつくれ。」


彼女は驚いた表情をした。


「買ってくれるの?大体の人は値段を見て帰るのが多いのに、、」


「早くしてくれないか、、この後もクエストに行きたいんだ。」


すると彼女の顔は一変し、すぐに渡してくれた。


「、、、ありがと。」


顔を赤らめて照れながら言う。


「じゃあ、またな。」


「ま、待ってよ。あんた名前は?」


カウンターから身を乗り出して質問してくる。


「アレクだ。一応冒険者をしている。」


「私はウェルア・ビーリス。また今度も、、来てくれる?」


「あぁ、、多分、、」


「絶対だからね?」


「わかったわかった。」


俺は、損をしたのになぜか爽やかな気分になった。



裏通りにて、、、


「おい、今例の店にから出てきたのってガルドを倒したロギアス・アレク・レオナードじゃねぇか?」


「マジかよ、手を引いた方がいいんじゃねぇか?」


盗賊の2人がコソコソと話し合っている。


「いや、ダメだ。なんとしてでもあの店から借金を返してもらわねぇといけねぇ、、なんとしてでもな。」


盗賊のリーダーは魔道具店のドアを開ける。


「あれアレク。何か買い忘れ、、、あんたは、、」


「ようお嬢ちゃん。大事なお話があるんだ、、」








ウェルア・ビーリス ??? 



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