第壱話 Foreboding~~予感~~
大体、二週間に一回ペースで更新していきます。
末永くお付き合いいただけますよう、よろしくお願い致します。
ーー地球ーー
日本国首都東京・某所
「おはよ~!!」
声を掛けられた男子生徒は、振り向きそれが友と確認すると返事を返す。
「うん、おはよ~」
「あれ?今日は前髪まっすぐなんだね~wついに、常陸君も矯正かけたのか~ww」
「うるさいなぁ!かけてないって!大学生になったらかけるって、いつも言ってるだろ!」
「あはは、悪い悪いw冗談だよww」
「大上。君の冗談は相変わらずムカつくよ。」
「お褒めに預かり光栄ですな、陛下w」
「褒めてない!!!」
こんなくだらない漫才みたいなことをしながら、学校へと向かうのが僕の日常だ…。そう…僕が地球に着任してから…。
大上貴明。17歳の同級生で、僕が地球に着任してから初めて作った友達と呼べる人だ。
というか、勝手になったと言った方が正しいと思うけど…。
時は過ぎて放課後。
「常陸くん!英語の文法が分からないんだけど、教えてくれない?」
「残念だったな、雨宮!俺の方が先約なんだよ!」
「あんたが勉強!?どうせ勉強したって50点以下しか取れないんだから、したって無駄無駄~」
「お、俺だって、勉強すれば学年一位なんて余裕だ!」
「あぁ、下数えて?」
「そうそう、下から数えて…って、それって馬鹿ってことじゃねえかよ!」
こんな感じで僕の机の目の前、しかも教室のど真中で夫婦漫才を大上としているのが、同じく同級生で友達の雨宮春香だ。
たいていの女子には「さん」づけしているが、雨宮にはつけていない。それだけ、親しい仲ということだ。
「まあまあ、二人とも。じゃあ三人で残って勉強していこうよw」
雨宮:「まぁ、常陸君がいうなら、別にいいけど…。」
大上:「マジで、勉強やばいから頼むわ!!」
こんなかんじで放課後、先生の許可も取り、勉強会を開くこととなった。
これから、後に「大崩壊」と呼ばれることとなる災異が降りかかることも知らずに…。